フランスのカリブ海に浮かぶ"パラダイス"ことセント・マリー島を舞台に、英国から赴任してきた刑事が地元の捜査官たちと一緒に数々の難事件を解決していく犯罪捜査ドラマ『ミステリー in パラダイス』。本国で今年1月から2月にかけて放送されたシーズン9が、AXNミステリーにて7月11日(土)に日本独占初放送となる。
同シリーズといえば、これまで主役が何度も交代していることでも知られるが、このシーズンではついに3度目の主役交代。シーズン途中まではシーズン6からチームを引っ張ってきたジャック・ムーニー刑事が主役を務めるが、途中で新しい刑事がやってくる。
4代目の主人公は、英国マンチェスター出身の超異質な英国人刑事ネヴィル・パーカー。チェック柄のボタンダウンのシャツとネクタイを身に着け、背中にはリュックサックが定番ファッション。日光と蚊が大っ嫌いで日焼け止めと虫よけを常備。他者や環境に合わせることが苦手で、いつでも自己流を貫くが、自らも「生きるのは下手だが、謎解きは得意」と認めるくらい、事件になると天才的な推理を展開し、鮮やかに事件を解決していく。
過去の主人公では、1代目のリチャード・プール刑事がやや神経質で社交下手なタイプだったが、今回のネヴィル・パーカーはそれに輪をかけて変わった人物のようだ。その特徴をいくつかご紹介しよう。
・有機化合物が苦手
・敏感肌なので、買ったばかりの新しい服には薬品があるからと洗濯をする
・しばしば吸入器を使用
・ストレスで歯ぎしりをする
・潔癖で砂やほこりが大嫌い
・人が作った食べ物は確認してから食べる
・飛行機に乗っているわけではないのに、エコノミークラス症候群になる
・すぐ発疹が出ることを気にしており、気が付くと頭や肌を掻いている
・辛いものが苦手
・英国を離れたのは10代以来
・マザコン傾向あり
・カメレオンのハリーに悲鳴を上げる(でも、のちのち愛情が生まれる??)
なお、演じるラルフ・リトルは役柄同様にマンチェスター出身。『アガサ・クリスティー ミス・マープル』の「ポケットにライ麦を」で巡査部長に扮したこともある彼は、実は『ミステリー in パラダイス』にも出演済。シーズン2第6話で容疑者の一人ウィルを演じていた。そんなラルフが演じるネヴィル・パーカー刑事のキャラクターと捜査ぶりはもちろん、3代目のムーニー刑事がどのように去るのかも気になるところだ。
2020年を迎えようとしていた大みそかの夜、セント・マリー島の実業家アーロンの妻が刺殺された。犯人は悪魔の仮面をつけた男で、「復讐...」と書き残していた。家業の相続をめぐってアーロンと絶縁した兄のドナルドが怪しいと思われた矢先、ドナルドも同じ仮面の男に襲われて負傷し、その現場には「...完了」の文字が。誰が何の復讐で2件の犯行に及んだのか。ジャックたちが新年早々の厄介な事件に頭を悩ませる中、アナという女性が犯人の目撃情報を寄せる。やがて兄弟の双方に恨みを抱く人物が浮上し、事件は解決に向かうと思われたが...。
『ミステリー in パラダイス』シーズン9は、AXNミステリーにて7月11日(土)16:00より全8話一挙放送。(海外ドラマNAVI)
Photo:
『ミステリー in パラダイス』シーズン9
©Red Planet Pictures 2019