マーベル映画『キャプテン・アメリカ』や『アベンジャーズ』シリーズでキャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースを演じるクリス・エヴァンスが、主演するApple TV+の新作ドラマ『ジェイコブを守るため』でパニック障害を乗り越えることができたと語っている。
米Hollywood Reporterのポッドキャスト『Awards Chatter(原題)』に出演したクリスは、もともと好きで始めた演技が仕事になり、批評されるようになると次第にプレッシャーを感じ始め、10年ほど前からパニック発作を起こして息もできないような状態になることがあったと告白。それが原因でセラピーにも通うようになったという彼は、撮影に臨む時の情熱に浮き沈みがあったことを明かしている。
「時々、目が覚めた時に映画を作る意欲が湧かないことがあった。逆に、リスクを冒すための"力"がみなぎり、撮影セットへ行くのが待ちきれないこともあったよ。セットに着いて撮影に挑み、"この撮影が終わったら、僕のすべてが終わるのか?"などと心配せずに済んだ時はよりいい気分になれた。そんな時、最高の仕事ができるんだ。『ジェイコブを守るため』のようにね」
『ジェイコブを守るため』は、2012年に出版されたウィリアム・ランデイ著の同名小説をドラマ化した全8話のリミテッドシリーズ。クリス演じるマサチューセッツ州の地区検事補アンディ・バーバーは、地元の公園で殺害された少年の事件の犯人として息子のジェイコブが逮捕されてしまい、息子の無実を晴らすために奔走することになる。
主演と製作総指揮を兼任した同作がクリスの心境に大きな変化をもたらしたようで、「なりふり構わずに本気でチャレンジしたら、この作品が未来の仕事にどう影響するかといったことをあまり考えなかった。そういう時に最高の仕事ができるんだと思う」と話している。
また、時に重圧を感じることがあっても、有難いことに俳優業を辞めるつもりはないようだ。インタビューの最後に、「僕は"永遠に映画を作り続けていたい"というタイプではないかもしれないけれど、演技でどんなことができるかということに対する好奇心は旺盛だから、その欲を満たしていきたい」と付け加えている。
『ジェイコブを守るため』にはクリスのほか、ミシェル・ドッカリー(『ダウントン・アビー』)、ジェイデン・マーテル(『IT/イット "それ"が見えたら、終わり。』)、パブロ・シュレイバー(『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』)、チェリー・ジョーンズ(『24 -TWENTY FOUR-』)などが出演している。
クリスが主演する『ジェイコブを守るため』は、Apple TV+にて配信中。(海外ドラマNAVI)
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『ジェイコブを守るため』
(C)Apple TV+