人気リーガルドラマ『グッド・ワイフ』のスピンオフで、米CBS All Accessによる『The Good Fight/ザ・グッド・ファイト』のオープニングタイトルを手掛ける作曲家のデヴィッド・バックリー。エミー賞にもノミネートされた本作テーマ曲について語っている。
米Entertainment Weeklyのインタビューに応えたバックリーは、『グッド・ワイフ』でもオープニングタイトルを手掛けており、スピンオフのテーマに取り掛かるときに、クリエイターを務めるロバート&ミシェル・キングと曲のトーンについて話合ったという。
キング夫妻は、内容的にコメディとドラマの間を行き来しやすいよう、基本的に『グッド・ワイフ』と同じトーンを維持しつつも、『グッド・ファイト』ではさらにエッジを効かせた、緊迫感があるサウンドを求めていたとのこと。
そこでバックリーは、クラシカルなバロック調の世界を模索して少しリズミカルなエッジを追加し、その方向性はオープニングタイトルの冒頭でチェンバロの代わりにこもったようなピアノのサウンドで始まる流れに表れており、バックリーいわく、これはルネサンスの表現様式で見られるスタイルなのだそうだ。
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そして、バックリーはオープニングタイトルにピアノとチェンバロ、オルガンと縦笛を使用し、ロバート・キングは、個性があってサウンドの可能性を広げるこもったピアノの音が気に入っていたという。そこにエッジを加えるために、バックリーは中東のパーカッションとギター、大砲の音を使用して仕上げたと明かしていた。
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バックリーは、キング夫妻がクリエイターを務める米CBSの新作犯罪ホラードラマEvil(原題)』と、ホラー・コメディドラマ『ブレイン・デッド』でもスコアを手掛けてタッグを組んでいる。また、『X-MEN』のスピンオフドラマ『The Gifted ザ・ギフテッド』、映画『ジェイソン・ボーン』『ナイスガイズ!』などでも楽曲を担当して映画界でも活躍している。(海外ドラマNAVI)