『1917』製作×『チェルノブイリ』監督、難解すぎる小説のドラマ化でタッグ!?

本年度アカデミー賞で作品賞候補になった戦争映画『1917 命をかけた伝令』の製作チームが手掛ける小説「魔術師」のドラマ化で、米HBOの社会派ドラマ『チェルノブイリ』のヨハン・レンク監督がメガホンを取る可能性をSNSでほのめかしている。米Varietyが報じた。

『1917』のプロデューサーであるピッパ・ハリスと監督のサム・メンデスが率いる製作会社、Neal Street Productionsが、英作家ジョン・ファウルズによる小説「魔術師」のミニシリーズをプロデュースする。

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『チェルノブイリ』でエミー賞に輝いたレンクは5月28日(木)、「魔術師」の小説の表紙画像に「何かが起こりかけている」と意味深なコメントを添えて投稿し、ドラマ版に携わることを匂わせた。

その後ハリスがVarietyの取材に対し、レンクが監督候補に挙がっていることを認め、「ジョン・ファウルズの素晴らしい小説をスクリーンによみがえらせる作品の舵取り役に、これ以上の人材は考えられないでしょう」と付け加えていたとのこと。

1966年に出版された「魔術師」は、若き英国人教師ニコラス・アーフェがギリシャの島を訪れ、島を所有する謎めいた人物のマインドゲームに巻き込まれていくさまが描かれる。1968年には、原作者のファウルズ自身が脚色を手掛けた映画『怪奇と幻想の島』が製作され、アンソニー・クイン(『アラビアのロレンス』)、マイケル・ケイン(『サイダーハウス・ルール』)、キャンディス・バーゲン(『ボストン・リーガル』)、アンナ・カリーナ(『女は女である』)などが出演していた。ファウルズが出版までに10年以上を費やし、のちの1977年に新版を発表したこの小説は難解なことで知られる。彼の小説はほかにも「コレクター」や「フランス軍中尉の女」が映像化されている。

今回の脚色は、レネー・ゼルウィガーが伝説のミュージカル女優ジュディ・ガーランドを演じてアカデミー賞主演女優賞に輝いた『ジュディ 虹の彼方に』や犯罪捜査ドラマ『私立探偵ストライク』でペンを執ったトム・エッジが担う予定だ。

これまでにレンクは、犯罪ドラマ『ブレイキング・バッド』、歴史アクションドラマ『ヴァイキング ~海の覇者たち~』、サスペンスドラマ『ベイツ・モーテル』などでエピソード監督を務めている。(海外ドラマNAVI)

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『チェルノブイリ』
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