『バッドボーイズ』ガブリエル・ユニオンの会社がベストセラー回顧録をTVドラマ化

映画『バッドボーイズ2バッド』に出演し、そのスピンオフドラマ『LA"s FINEST/ロサンゼルス捜査官』にも続投しているガブリエル・ユニオン。プロデューサーとしても活躍する彼女の製作会社が、LGBTQの活動家による回顧録をドラマ化することが明らかとなった。米Deadlineが報じている。

ガブリエルの製作会社I"ll Have Another Productionsが、LGBTQの活動家であるアフリカ系のジョージ・M・ジョンソンのベストセラー回顧録「All Boys Aren"t Blue」の映像化権を獲得し、ドラマ化することになった。

今年4月に出版された回顧録では、ニュージャージー州プレインフィールドで育ったジョンソンの幼少期と思春期、およびバージニア州のHBCU(歴史的黒人大学)に通っていた大学時代が描かれる。

同著には、5歳のときにいじめっ子に歯を蹴られた思い出から、ジョンソンが愛情を込めて"ナニー"と呼ぶ祖母との愛にあふれた関係、アフリカ系とLGBTQであるという二重苦の下で育った体験などが綴られているとのこと。また、性同一性の問題や男らしさを強要されたこと、兄弟愛や家族愛、性行為の同意やアフリカ系であることの喜びといった重いテーマも取り上げられている。

そして、"全男子が青じゃない"を意味する回顧録のタイトル「「All Boys Aren"t Blue」は、常に男子を表すときは青色で、女子の場合はピンクが使用されるジェンダーの区別を揶揄しているという。また、警官だったジョンソンの父親が着ていたユニフォームの色、そしてブルー・カラー(労働者階級)の家庭で育ったことも"青"で表しているそうだ。

また、ジョンソンは回顧録を執筆するうえで、貧困地域に生まれ、自分のセクシャリティに悩む孤独なアフリカ系少年を主人公にした映画『ムーンライト』(2016年)に大きな影響を受け、アフリカ系の人が月光の下に立つと肌が青く見える、その美しさも回顧録のタイトルで表現されている。

現時点ではキャストや製作スタッフ、どのプラットフォームでリリースされるのかといった詳細は未定で、新情報が入り次第お伝えしていきたい。

なお、ガブリエルがとジェシカ・アルバが主演する、痛快バディ・クライムアクション『LA"s FINEST/ロサンゼルス捜査官』は、U-NEXTにて6月19日(金)より独占配信スタート。(海外ドラマNAVI)

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Photo:『LA"s FINEST/ロサンゼルス捜査官』© 2019 Sony Pictures Television Inc. All Rights Reserved.