『リベンジ』のリブート版は製作キャンセルに!ABC局他2作品もシリーズ化見送りへ

昨年11月、米ABCで2011年から4シーズンにわたり放送された復讐ドラマ『リベンジ』をリブートさせる企画が進んでいると報じられていたが、キャンセルになったことが明らかとなった。米TV Lineが伝えている。

フランスの小説家アレクサンドル・デュマの「モンテ・クリスト伯」を下敷きにした『リベンジ』の主人公は、無実の罪で投獄されて獄死した父親を陥れた人々に復讐を誓ったアマンダ・クラーク。エミリー・ソーンと名前を変えたアマンダが、高級住宅地ハンプトンで綿密に企てた復讐計画を実行に移していくサスペンスドラマだ。

リブート版は、オリジナル版に登場したキャラクターに導かれ、米マリブに辿り着いた若きラテン系アメリカ人の主人公が、生化学者の母親を殺害し、家族を崩壊させた大手製薬会社に復讐する展開になるはずだった。

その"オリジナル版に登場したキャラクター"とは、ガブリエル・マン演じる天才ソフトウェア発明家のノーラン・ロスではないかとも言われていたようだが、残念ながらシリーズ化は実現しなかった。

オリジナル版でクリエイターを務めたマイク・ケリーと、共同脚本・製作総指揮を担ったジョー・ファッジオが再びリブート版で指揮を執る予定で、共同製作総指揮にはメリッサ・ロイ(『WHAT/IF 選択の連鎖』)、マーティ・ボーウェン(『ミスター・メルセデス』)が名を連ねていた。

その他にABCでは、人気リーガルドラマ『SUITS/スーツ』のジェシカ・ピアソン役でおなじみのジーナ・トーレスが出演する、ドラキュラを描く米ABCの新作ドラマ『The Brides(原題)』もパイロット版止まりとなったことが明らかに。

本シリーズは、1960年の映画『吸血鬼ドラキュラの花嫁』を現代的かつセクシーにリブートしたシリーズとなり、力強く多様性に満ちた3人の花嫁を主人公にドラキュラの物語が綴られる予定だった。

さらに、1987年からABCにて4シーズンにわたり放送されたドラマシリーズ『ナイスサーティーズ』のリブート版もシリーズ化が見送られたとのこと。

『thirtysomething(else)(原題)』と題されたリブート版は、オリジナルに登場したペンシルバニア州フィラデルフィアに暮らす30代だった男女7人のその後が描かれる続編シリーズで、米CWのDCドラマ『SUPERGIRL/スーパーガール』でダクサムの王子であるモン=エルを演じたクリス・ウッドがパイロット版に出演していた。(海外ドラマNAVI)

Photo:『リベンジ』(c)2010/2011 Universal Studios. All Rights Reserved.