"ブラック・ウィドウ"が降板したLGBTQ+映画、ドラマとして製作へ

マーベル映画『アベンジャーズ』シリーズのブラック・ウィドウ役で知られるスカーレット・ヨハンソンがトランスジェンダー役を降板した映画『Rub & Tug(原題)』が、代わりにドラマとして製作されることが明らかとなった。米Entertainment Weeklyが報じている。

もともと2018年に製作が発表された『Rub & Tug』は、1970年代から1980年代にかけて風俗店を経営し、歓楽街で帝国を築いたダンテ・"テックス"・ジルを描く作品で、スカーレットはトランスジェンダーであるテックス役で主演する予定だった。

しかし、LGBTQ+コミュニティから「トランスジェンダー役はトランスジェンダーが演じるべきでは?」といった声が挙がったことを受け、同年7月にスカーレットは役を辞退していた。

それ以来、同プロジェクトは製作が進行しない状態が続いていたようだが、主演降板から2年が経過した今月21日(火)、製作会社のNew Regencyが同作を映画でなくドラマとして製作すると発表。コンセプトは製作されるはずだった映画版と同じで、一大帝国を築いたテックスの人生に焦点が当てられ、ライバルや腐敗した政治家、法律から自分の縄張りを守るために闘うテックスが描かれるとのこと。

キャスティングは現時点では明かされていないが、製作チームはトランスジェンダーの俳優を主役に配役するべく取り組んでいると発表している。

『POSE』『トランスペアレント』というLGBTQ+ドラマで脚本・プロデューサーを務めた、自らもトランスジェンダーであるアワー・レディ・Jがパイロット版の脚本を担当。映画版ではダーク・ファンタジー映画『スノー・ホワイト』や、スカーレット主演の『ゴースト・イン・ザ・シェル』で監督を務めたルパート・サンダーズがメガホンを取る予定だったが、彼がドラマ版に関与するのかは不明だ。

ドラマとして製作されることになった『Rub & Tug』のキャストなどが発表され次第、続報をお伝えしていきたい。(海外ドラマNAVI)

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スカーレット・ヨハンソン(左はスタン・リー)
(C) FAM020/FAMOUS