『ER』『キャッスル』『CSI』...チャドウィック・ボーズマンの足跡を辿る

マーベル映画『ブラックパンサー』のティ・チャラ/ブラックパンサー役で知られるチャドウィック・ボーズマンが、8月28日(金)に大腸ガンにより43歳で亡くなったことは当サイトでもお伝えした通り。近年は映画界で活躍していた彼だが、キャリア初期は10本以上のドラマでレギュラー、ゲストを務めていた。そんな彼のドラマ界における主な軌跡をご紹介しよう。

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■『LAW & ORDER』
シーズン14第16話「狙われた証人」(2004)

今もスピンオフシリーズが続く米NBCの大ヒットドラマ。チャドウィックは珍しく悪役で、恋人をめぐって揉めた運び屋を殺したフォスター・キーズ役。右目が義眼でタトゥーを入れたギャングスタ姿を見ることができる。『THIS IS US』のスーザン・ケレチ・ワトソンも同じくゲスト出演。Amazonでレンタル可能。

■『CSI:NY』
シーズン2第23話「勇気ある者」(2006)

2000年代、科学捜査にフォーカスした斬新な切り口で大ヒットした米CBSの犯罪捜査ドラマ『CSI』シリーズのニューヨーク版。チャドウィックは、セントラルパークで刺殺された海兵隊の事件を調べる捜査官たちが聞き込みをするロンド役。タイムズスクエアの近くをシマにして旅行客をカモにするハスラーで、死ぬ前の被害者にも会っていた。DVDレンタル中。

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■『ER 緊急救命室』
シーズン15第6話「兄が残したもの」(2008)

15シーズン続いた、言わずと知れたNBCの大ヒット医療ドラマ。チャドウィックは、試合でひどく殴られたことでERに緊急搬送されたボクサーのデレク・タイラー役。決して強くないので負けてばかりだが、それでもリングに立ち続けるのは病気になった父親の治療費を稼ぐためというキャラクターを演じていた。なお、父親を演じるのは『ロッキー』シリーズのアポロ役で知られるカール・ウェザース。Amazon Prime Videoで配信中。

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■『コールドケース』
シーズン6第10話「選挙」(2008)

フィラデルフィア市警の刑事たちが何年も前に起きた未解決の凶悪事件を捜査する、CBSの犯罪捜査ドラマ。チャドウィックが演じたのは、犯罪が多発する地元を救うべく、弁護士の職を捨てて市長選に出馬したが、選挙直前に射殺されてしまうデクスター・コリンズ。彼らしく理想家で意志の強いキャラクターだ。本人が得意なバスケットボールのプレーを披露する場面もある。Amazon Prime Videoで配信中。

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■『ライ・トゥ・ミー 嘘の瞬間』
シーズン2第2話「運命の歯車」(2009)

嘘をつく時の人間の顔の表情、あるいは動作から嘘を暴いていくライトマン博士とそのチームの活躍を描く、米FOXの心理サスペンスドラマ。チャドウィックは、大学のパーティで知り合ってベッドをともにした女性が実は未成年だったとして逮捕される大学生、ケイブ・マクニールを演じていた。嘘を見破る天才であるライトマン博士を相手に、繊細な顔の演技を披露している。U-NEXTで配信中。

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■『Persons Unknown ~そして彼らは囚われた』(2010)

『ユージュアル・サスぺクツ』でアカデミー賞脚本賞を受賞したクリストファー・マッカリーが仕掛けたミステリードラマで、NBCで放送されるも1シーズンで打ち切られた。ある日突然、互いに面識のない7人の男女が誘拐されてゴーストタウンに囚われ、脱出しようとする姿を描く。チャドウィックは囚われた一人、イラクへの従軍経験もある海兵隊のグラハム・マクネアを演じていた。『サード・ウォッチ』のジェイソン・ワイルズや『GRIMM/グリム』のレジー・リーも出演。

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■『キャッスル ~ミステリー作家は事件がお好き』
シーズン3第12話「殺人マジック」(2011)

人気ミステリー作家とニューヨーク市警の刑事がコンビを組んだ、米ABCの大ヒット犯罪捜査ドラマ。チャドウィックが演じるのは、マジシャンが水槽の中で死体となって見つかった事件で、被害者と知り合いだった前歴ありのマジシャン、チャールズ・"チャック"・ラッセル。マジシャンらしくキャッスルたちの目の前で消えるというシーンも披露していた(ベケットに見つかったが)。Huluで配信中。

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■『デトロイト 1-8-7』
シーズン1第14話「砕かれた夢/手紙は語る」(2011)

かつて全米で最も危険な街と呼ばれたミシガン州デトロイトを舞台にした、ABCの犯罪捜査ドラマ。チャドウィックは、ダイナーで殺された女性ヴァネッサの婚約者トミー・ウェスティンを演じていた。彼にとっては『ER』に続いてのボクサー役。DVDレンタル中。

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■『JUSTIFIED/俺の正義』
シーズン2第4話「家族の傷跡」(2011)

カウボーイハットを被り銃の早撃ちが得意な、現代のダーティ・ハリー的な連邦保安官補レイラン・ギヴンズの活躍を描く犯罪ドラマ。チャドウィックは、仮釈放中に外出を禁じた施設長を殴ってレイランたちに追われるクリントンの友人ラルフ・"フレックス"・ビーマンを演じた。麻薬の売人だが実はYouTubeで勉強してマジシャンを目指しているという設定で、クリントンに銃で手を撃たれた上、車を奪われていた。『キャッスル』に続いてこちらでもちょっとしたマジックを披露している。Amazonでレンタル可能。

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■『FRINGE/フリンジ』
シーズン4第4話「被験者9番」(2011)

FBI捜査官オリビアが天才科学者のウォルター、その息子ピーターとともに巨大な陰謀に挑むFOXのSFミステリードラマ。チャドウィックが演じるのは、ウォルターが昔オリビアと同時期に実験対象にしていた一人、被験者9番のキャメロン・ジェイムズ。かつては幽体離脱する能力を持っていたが、実験後にその力を失い、今は興奮した時に金属を動かしてしまうという副作用に苦しむ。オリビアたちに追われて逃げるというアクションシーンのほか、自分の運命に苦悩する感情的な演技も見せている。Huluで配信中。

多くの名作映画を残したチャドウィックだが、ドラマでも人気シリーズにいくつも出演し様々な表情を見せているので、ぜひそちらもチェックしてみてほしい。(海外ドラマNAVI)

Photo:

『LAW & ORDER』
『ER 緊急救命室』
『コールドケース』
『ライ・トゥ・ミー 嘘の瞬間』
『Persons Unknown ~そして彼らは囚われた』
『キャッスル ~ミステリー作家は事件がお好き』
『デトロイト 1-8-7』
『JUSTIFIED/俺の正義』
『FRINGE/フリンジ』