『刑事コジャック』ケヴィン・ドブソンが77歳で死去

米CBSで1973年から5シーズンにわたって放送された犯罪捜査ドラマ『刑事コジャック』でボビー・クロッカー刑事を演じていたケヴィン・ドブソンが、9月6日(日)に77歳で心臓発作により逝去した。米Varietyほか複数のメディアが一斉に報じている。

9月7日(月)にカリフォニア州サンホアキン郡の米国退役軍人評議会がFacebookでケヴィンの訃報を発表。ケヴィンは同団体で会長を務めていた。

1943年にニューヨークのクイーンズで生まれ、元陸軍の兵士でありニューヨーク州ロングアイランド鉄道で車掌として勤務したこともあるケヴィンは、1960年代後半に俳優としてのキャリアをスタート。長寿ソープオペラ『One Life to Live(原題)』や『モッズ特捜隊』にゲスト出演した後、30歳だった1973年に『刑事コジャック』で初となる大役を獲得。スキンヘッドで棒付きキャンデーをなめる姿が印象的な主人公テオ・コジャック刑事とタッグを組み、数々の難事件を解決していくクロッカー役でレギュラーとして活躍した。『刑事コジャック』はシリーズ終了後にTV映画も7本製作されており、1990年の『Kojak: It"s Always Something(原題)』でケヴィンはコジャックと再会している。

そのほかには、1996年から2シーズンにわたって放送されたサスペンス・アクションドラマ『F/X ザ・シリーズ』やTV映画『裏切りの絆』に主演。映画でも、ジーン・ハックマンやバーブラ・ストライサンド共演の『恋のドラッグストア・ナイト』やチャールトン・ヘストン、三船敏郎共演の『ミッドウェイ』に参加した。2000年代に入ってからは、『コールドケース』『CSI:科学捜査班』『HAWAII FIVE-0』といった人気ドラマでゲストを務めていた。

『刑事コジャック』ではすでにレギュラーの多くがこの世を去っている。コジャック刑事役のテリー・サヴァラスが1994年に、おやじさんこと刑事課長"フランク"・フランシス・マクニール警部役のダン・フレイザーが2011年に、子豚ちゃんことデモステネス・スタブロス部長刑事役のジョージ・サヴァラス(テリーの実の弟)が1985年に、リオネル・リッツォ刑事役のヴィンス・コンティが2018年に死去。今回ケヴィンもそれに続いたことで、中心メンバーで生き残っているのはパーシー・サーパスティン刑事役のマーク・ラッセルだけとなった。

ケヴィンには1968年から連れ添ってきた愛妻スーザンと3人の子どもがいた。映画とドラマ界で活躍したケヴィンの冥福を心よりお祈りしたい。(海外ドラマNAVI)

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『刑事コジャック』
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