世界中で大ヒットしているサバイバル・パニックドラマ『ウォーキング・デッド』が、ついにシーズン11で終了することが発表された。米TV Lineをはじめ多くのメディアが一斉に報じている。
2010年に米AMCでスタートした『ウォーキング・デッド』は、ロバート・カークマンの同名コミックをドラマ化したもので、放送開始以来全世界で大人気を博し、『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』、今年放送開始予定の『The Walking Dead: World Beyond(原題)』の2作のスピンオフドラマを誕生させ、リック・グライムズ(アンドリュー・リンカーン)を主人公とした映画版の製作も進行中で、同局の人気コンテンツとなっていた。
ファイナルとなるシーズン11は、エピソード数が増えたシーズン10よりさらに増えて全24話構成となり、シリーズ最長シーズンで幕を閉じる。最初の12話が2021年に、そして残りが2022年に放送される予定。
The Walking Dead"s final epic chapter. The Expanded Season 11 begins 2021. pic.twitter.com/oNl4sgcYCt
— The Walking Dead on AMC (@WalkingDead_AMC) September 9, 2020
また、AMCは同作の人気キャラクターであるノーマン・リーダス演じるダリルと、メリッサ・マクブライド演じるキャロルを中心としたスピンオフドラマ(2023年予定)と、アンソロジーシリーズ『Tales of the Walking Dead(原題)』の2作品を製作することも発表した。本家から誕生したスピンオフドラマは計4作品となる。
製作総指揮を務めるスコット・M・ギンプルは、大ヒットした本家が幕を閉じることに対して、「10年があっという間に過ぎましたが、その先にはさらに2つの物語があります」とコメントした。
そして、もともとはシリーズの脚本家で、ギンプルの後任としてシーズン9からはショーランナーを務めるアンジェラ・カンも作品への思いを語った。「素晴らしい脚本家、プロデューサー、監督、キャスト、スタッフと一緒に、ロバート・カークマンの物語の壮大な最終章をファンの皆様にお届けするため、これからの2年間を楽しみにしています。『ウォーキング・デッド』というシリーズは、私が10年間関わったメインの仕事でしたので、それが終わるのは残念ですが、スコット・M・ギンプルとAMCとともに、ダリルとキャロルの新シリーズを製作できることを、とても嬉しく思っております。ノーマンやメリッサと仕事ができたのは、私のキャリアのハイライトであり、これからも一緒に物語を語り続けられることにワクワクしています」
本家は幕を閉じてしまうが、今後もその世界は続いていくようで、スピンオフ作品も気になるところだ。ダリルたちが主人公となるタイトル未定のスピンオフは、ギンプルとカンが引き続き製作する。そして、もう一つのスピンオフ『Tales of the Walking Dead(原題)』は、独立したエピソードで展開される可能性があり、本家に登場していたキャラクターを中心に描くかどうかは現時点で不明だ。
AMCのCOOであるエド・キャロルは、「この並外れた世界観の中では、様々な方向性への話があります」とユニバース拡大についてコメントした。
なお、2003年にリリースされ、世界中で5000万部以上を売り上げた原作コミックスは今年7月に幕を閉じている。
残念ながら終了が決まった『ウォーキング・デッド』だが、2022年まで続き、その後もスピンオフで楽しめるようだ。(海外ドラマNAVI)
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