『ウォーキング・デッド』の米AMCとノーマン・リーダスの縁はもっと深くなる!

米AMCの大ヒットサバイバル・パニックドラマ『ウォーキング・デッド』はシーズン11をもって終了となり、新たなスピンオフドラマが製作されることは、当サイトでも先日お伝えした通り。だが本家に続いて、そのスピンオフにも出演することが決まっているダリル役のノーマン・リーダスは、今後もAMCと引き続き良い関係を保っていくようだ。スピンオフ以外にも新たな契約を結ぶと、米Deadlineが報じている。

ノーマンはこの度、同放送局と企画を優先的に見ることができるファーストルック契約を結ぶことに。彼の製作会社、bigbaldhead Productionを通した2年契約と言われている。Brillstein Entertainmentのジョアン・コロンナ、元AMCドラマ部門副社長のアマンダ・ヴァードンとともにノーマンは製作会社を経営することになる。ノーマンはすでにアフターショック・コミックスの「Undone By Blood(原題)」のドラマ化を計画しており、同作では出演と製作を兼任すると思われる。今年2月から出版されており、1970年代初めを舞台に、主人公エステルが自分の家族を殺した男に復讐するため故郷に戻るというストーリーで、西部劇というジャンルにひねりを加えた同作のドラマ化では、コミックの原作者であるザック・トンプソンとロニー・ナドラーも製作総指揮に名を連ねる。

ノーマンの製作会社はそのほかにも、出版社のBlackstone Publishingと契約を結び「Unknown Man(原題)」という書籍シリーズを発表する。来年の秋から出版予定で、これ以外にもノーマンは多様性があり挑戦的なテーマを取り扱っている新しい本、著者を厳選するという。「先見の明があり、多様な書籍に命を吹き込み、エキサイティングな可能性に満ちた革新的な新刊を創ることができるノーマン・リーダスと真のパートナーシップを結べたことを嬉しく思います」と、同出版社の社長兼CEOであるジョシュ・スタントンは述べている。

一連のプロジェクトについてノーマン自身は以下のようにコメントしている。「他の人が光を当てない部分に光を当てる進歩的なストーリーを皆さんと分かち合い、伝えることが長年の夢でした。文化を変えていけるような先見性のあるストーリーテリングの革新的な声を大きくする機会を与えられ、信じられないほど恵まれていると感じています」

2018年半ばに『ウォーキング・デッド』で年間約2000万ドル(約21億円)の契約を交わし、来年には同じAMC製作のバラエティ番組『ライドwith ノーマン・リーダス』のシーズン5がお目見えするノーマンだが、『ウォーキング・デッド』が2022年終了と決まったことで、ほかのプロジェクトも大きく動き出したようだ。

AMCスタジオ共同社長ダン・マクダーモットは「ノーマンは10年以上にわたり、『ウォーキング・デッド』と『ライドwith ノーマン・リーダス』のどちらでも、歩いていてもバイクに乗っていても、AMCファミリーに欠かせない存在となりました。そんな素晴らしい才能の持ち主である彼との関係を広げていけることにワクワクしています」とコメント。またAMCネットワークのCEOであるジョシュ・サパンは「ノーマンは、関わるすべてのことに比類のない情熱と貢献をもたらしてくれます。視聴者の皆様に大胆で面白い作品をお届けする上で、これ以上ない最高のパートナーだと思っています」と絶賛している。

ちなみに、『ウォーキング・デッド』キャストとファーストルック契約といえば、グレン役で知られるスティーヴン・ユァンも米Amazonとファーストルック契約を結んでいる。その契約の一環で声優を務めることになったアニメシリーズ『Invincible(原題)』は、『ウォーキング・デッド』の原作・製作総指揮で知られるロバート・カークマンのコミックスが元となる。(海外ドラマNAVI)

Photo:

ノーマン・リーダス(『ライドwith ノーマン・リーダス』)
(C)Andrew Faulk/AMC