ジョナサン・ノーランが手がけるSFシリーズにクロエ・グレース・モレッツの主演が決定

米HBOの『ウエストワールド』や犯罪捜査ドラマ『パーソン・オブ・インテレスト』などでクリエイターを務め、クリストファー・ノーラン(『TENET テネット』)を兄に持つジョナサン・ノーランによる新作SFミステリードラマ『The Peripheral(原題)』。本作が米Amazonで製作されることは以前お伝えした通りだが、主人公を演じるキャストが発表された。米Deadlineが報じている。

今回決まったのは、『グレタ GRETA』(2018)のフランシス役や『サスペリア』(2018)のパトリシア役など映画をメインに活躍するクロエ・グレース・モレッツ。彼女が演じるフリンは近未来のアメリカの片隅で忘れられ、崩壊した家族を一つにしようとしている主人公。賢くて野心家で、ある運命を背負ったキャラクターだ。フリンは兄弟バートンが勤め始めたサイバースペースを監視するセキュリティの仕事を手伝うようになり、そこで殺人らしき何かを目撃してしまう。ウィリアム・ギブソンによる同名の原作同様、まばゆいばかりの幻覚的な世界、そして人類の運命とその先にあるものを描く。

ノーランは、『ウエストワールド』でタッグを組んだリサ・ジョイとアテナ・ウィッカム、そしてスティーヴン・ホーバン(『イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-』)らと製作総指揮を担う。ショーランナーと脚本には、キアヌ・リーヴス主演の犯罪サスペンス映画『ブルー・ダイヤモンド』で原案・脚本を手掛けたスコット・B・スミスが決まっている。2019年4月にノーランとジョイは、Amazonと大規模な包括契約を結び、『The Peripheral』は二人がAmazon Prime Videoで初めて手掛ける作品となる。

ノーランとジョイは本シリーズについて以前、「35年前にウィリアム・ギブソンは未来を発明しました。『The Peripheral』のおかげで私たちは違う視点から物事を見るようになりました。これまで以上にギブソンのヴィジョンは明確かつ驚くほど、人々を心酔させるでしょう」と話していた。

『The Peripheral』についての続報が入り次第、お伝えしていきたい。(海外ドラマNAVI)

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クロエ・グレース・モレッツ
©NYKC/FAMOUS