Netflixにて、2020年に配信され大ヒットした『クイーンズ・ギャンビット』。データベースとして有名なサイトIMDbで8.6と高い評価(2023年7月時点)を得ている本作に主演するアニャ・テイラー=ジョイをはじめとするキャストが、インタビューで自身が演じるキャラクターを分析している。
『クイーンズ・ギャンビット』とは?
『クイーンズ・ギャンビット』は、1983年に出版されたウォルター・テヴィスの小説をドラマ化したリミテッドシリーズ。
1950年代、児童養護施設で人並外れたチェスの才能を開花させたベス・ハーモンを主人公に、彼女が依存症に苦しみながらも、想像もしていなかったスター街道を上り詰めていく姿が描かれる。脚本・監督・製作総指揮を『アウト・オブ・サイト』(1998年)、『LOGAN/ローガン』(2018年)で2度アカデミー賞脚色賞にノミネートされたスコット・フランクが務めている。
男性優位のチェスの世界で限界に挑み続けるベス役で主演したアニャ・テイラー=ジョイが米TV Insiderのインタビューに答え、「ベスはタフだけど、間違いなく欠点もある」と自身が演じたキャラクターを分析。「彼女にとって、チェスとの出会いは素晴らしくもあり、そのせいで薬物依存の問題を抱えることになったから厄介でもあった。薬物を使わずとも彼女がチェス・プレイヤーとして優れているのか、または、その世界へのベールを開けるために薬物が必要だったのか、その答えを見つける過程は彼女にとって困難だと思う」と語っている。
苦悩を克服する素晴らしい人物を描いた物語
その過程でベスは、チェス愛好家のベニー・ワッツ(トーマス・ブロディ=サングスター『メイズ・ランナー』シリーズ)と、ハリー・ベルティク(ハリー・メリング『ハリー・ポッター』シリーズ)と出会う。
ケンタッキー州のチャンピオン、ハリー・ベルティクを演じるハリー・メリングは、「彼はベスと出会って彼女の強さを知り、現実に引き戻されてしまうんだ」とコメント。
そして、トーマス演じる全米チャンピオンのベニー・ワッツは、彼が参加していないチェスの試合で初登場。彼とベスが初めて会ったシーンについてトーマスは、「ただ彼は試合に寄って、プレイヤーの競争ぶりをチェックしようと思っていただけだったんだ」と語る。
そしてベニーとハリーは、ベスがチェス・プレイヤーとしてキャリアを開花させていく過程に深く関わるようになるが、最終的にベスの依存症は彼女自身の問題。その点についてアニャは、「私たちはみんな、必死になって自分の問題に取り組んでいる。もし成長しなければ、生きていないのも同じ」とコメント。そして、男性が優位を占める世界でのし上がって行くベスを描く本作について、「ほとんど、どの分野でも男性が優位だと思う。だから自分自身と闘い、その苦悩を克服する素晴らしい人物を描いた物語だと言った方がいいかもしれない」と答えていた。
『クイーンズ・ギャンビット』はNetflixにて配信中。(海外ドラマNAVI)
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Photo:Netflix『クイーンズ・ギャンビット』