政治サスペンスドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』で製作総指揮を務め、映画『ファイト・クラブ』や『セブン』でもメガホンを取ったデヴィッド・フィンチャーが、監督・製作総指揮を担うNetflixのプロファイラードラマ『マインドハンター』の未来について言及していることがわかった。
1970年代後半の米国を舞台にした『マインドハンター』の主人公は、実在のFBI捜査官ジョン・ダグラスをモデルにしたホールデン・フォード。FBI行動科学課に勤務する彼が、犯罪者のプロファイリングという概念が存在しなかった時代に、犯罪行動科学に基づいて犯人を割り出していく手法を生み出していく過程が描かれる。
米Vultureのインタビューで、フィンチャーがシーズン3の可能性について語っていたという。「シーズン2の製作初期に書かれた脚本を見て、どれも気に入らなかったからすべてを放り出してやり直したんだ。アシスタント・ディレクターだったコートネイ・マイルズを共同ショーランナーに昇格させ、1週間の労働時間は90時間にもなった。そんな状況は人の生活を呑み込んでしまう。シーズン2の製作が終わったときに私は疲れ切ってしまい、"今、シーズン3を作る気力が残っているかわからない"という感じだったんだ」と、前シーズンで燃え尽きてしまったと明かしていた。
そして、その頃に出演キャストの契約が切れたこともあり、フィンチャーはNetflixで初めてメガホンを取る映画『Mank/マンク』と、アニメシリーズ『ラブ、デス&ロボット』の製作に集中することにしたとのこと。
フィンチャーはシーズン3について話し合ったことはあり、『マンク』の撮影が終了して様子を見ようと思っていたという。しかし、『マインドハンター』は非常に製作費が高いシリーズで、シーズン2に掛けたよりも短い時間で新シーズンを製作できるとはとても思えず、「予算のことを考えて現実的になったら、シーズン3はないだろう」との結論に至った模様だ。
Netflixも、現時点でシーズンは製作されないと認めているが、Netflixの広報担当者が「おそらく5年後には」と発言していることから、完全にシーズン3への扉が閉ざされた訳ではないものの、当分の間は期待しない方がよさそうだ。
残念ながら、シーズン3への更新はなさそうなNetflixオリジナルシリーズ『マインドハンター』シーズン1&2は独占配信中。(海外ドラマNAVI)
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Netflixオリジナルシリーズ『マインドハンター』