顎が外れそうなくらいにビックリする展開がたくさん!『ユートピア~悪のウイルス~』インタビュー【5】

鬼才デヴィッド・フィンチャー(『ハウス・オブ・カード 野望の階段』『セブン』)も惚れ込んだ英国ミステリードラマのリメイクとなるAmazon Original『ユートピア~悪のウイルス~』が10月30日(金)より独占配信中。カルト系コミック「ユートピア」に心酔する4人のファンが、地球上で起きる大災害を予見する原稿の存在を知ったことで、謎を解明し、悪のウイルスの蔓延を防ぎ、世界の終わりから人類を救おうとする...というストーリーだ。クリエイターを担うのはギリアン・フリン(『ゴーン・ガール』『KIZU-傷-(別題:シャープ・オブジェクツ)』)。キャストにはジョン・キューザック(『ハイ・フィデリティ』)、レイン・ウィルソン(『ジ・オフィス』)、コーリー・マイケル・スミス(『GOTHAM/ゴッサム』)らも名を連ねる。

そんな注目作のキャストたちのインタビューを5回に分けてご紹介! 今回登場するのは、コミック「ユートピア」の主人公を名乗る謎の女を演じたサーシャ・レイン(ジェシカ・ハイド役)。複雑なキャラクターの役作りやアンサンブルドラマでのポイントについて語ってもらった。

――あなたが演じるキャラクターについて教えてください。

ジェシカ・ハイドの目的は父親と再会することなの。その過程で彼女はオタクたちと出会い、ジャヴォン(・"ワナ"・ウォルトン)演じるグラントのことも知る。そして彼らを通して、自分がこれまで考えたこともなかったもの、"ハーベスト"という組織から逃れて父親を見つけること以外に自分が何を求めているのかといったことを考えるようになるの。

――ジェシカ・ハイドは感情をあまり表に出しませんが、どう役作りしたのですか?

心理学の観点で考えるようにしたわ。ジェシカが何も感じていないように見えても、そういう風に振る舞うには理由があるはずだから。生き延びるためにずっと戦い続けてきたキャラクターで、今は父親を求めて「ユートピア」を手に入れようとしている。うまく感情を表せないからといって感情がないわけではないし、サタンなどではなくてれっきとした人間よ。ただちょっとだけ...粗野なの。

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――ジェシカはアクションシーンが多かったですね。銃を撃つシーンなどはどうやって学んだのですか?

幸運なことに、以前スタントの仕事をしたことがあって、身体がそれを覚えていたのが役立ったわ。新しい動きを学ぶのも好きよ。足首のところに隠しておいたナイフやポケットに入れている銃をどうやったらカッコよく取り出せるか何度も練習したの。カメラの前で失敗したくないから(笑) 楽しかったけど、精神的に疲れることもあった。

――本作はメインキャラクターが何人もいるアンサンブルドラマですが、いろんなキャラクターがいる作品に参加してみていかがでしたか?

ジョン・キューザックもレイン・ウィルソンもデスミン・ボルヘスも、みんな独自の熱量を持っているし、役作りの方法も違えば、人となりも異なるわ。だから、みんなが一堂に会するシーン、あるいは私と誰かだけのシーンでは、その相手が誰かによってもシーンへの臨み方が変わってくる。例えば、ジョンは間を大事にして、レインはどんな時でもユーモアが効いた演技をして、デスミンはくだけた演技をする、という風にね。そういう各自の違いからは大きな刺激を受けたし、学ぶことも多かった。

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――本作は英国版のリメイクになりますが、すでに一定のファンがいるものを作ることに興奮や重圧を感じたりされましたか?

両方ね。いろんな人に見てほしいけど、私たちが作ったバージョンを楽しんでくれる人もいれば、オリジナルが好きだからこちらは気に入らないって人もいると思う。そこは私たちでコントロールできないことだから受け入れるしかない。でも、気に入ってもらえれば嬉しいわ。

――2013年から英国で放送されたオリジナルの作品は過激な暴力描写が一部で問題視されました。でも同じように過激な描写の多い『ゲーム・オブ・スローンズ』がヒットしたこともあって今ではそういう批判のトーンは薄れているように思います。本作が作られたタイミングはちょうど良かったと思われますか?

そうね。優れたアクションや派手な闘いのシーンなら暴力描写があっても気にならないと思う。もちろん小さい子には見せられないけど。見る人の好みによるけど、私自身は楽しいしエキサイティングだと思うわ。

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――本作に出てくるウイルスの話題は、新型コロナウイルス(COVID-19)の猛威に苦しむ現在では非常にリアルなテーマです。それについてはどう思われますか?

特に何かを変えるべきだったとは思わない。2013年の英国版にすでにあったストーリーを私たちは膨らませただけなの。ここで描かれているものはあくまでフィクションであり、実際に起きたパンデミックとは関係ないもの。

――ギリアン・フリンの作品といえばひねりの多いことで知られますが、本作でもそれを期待していいでしょうか?

ええ、本作でも二転三転したり顎が外れそうなくらいにビックリする展開がたくさんあるわ。どんどん先が見たくなるはずよ。特に、「ユートピア」で描かれているシーンの数々と本編がどのように繋がってくるのかについては期待しておいて。本当にギリアンには驚かされるわ。みんなもビックリするはずよ。

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『ユートピア~悪のウイルス~』(全8話)は10月30日(金)よりAmazon Prime Videoで独占配信中。

Photo:

Amazon Original『ユートピア~悪のウイルス~』