記録的なヒットとなったNetflixオリジナルドキュメンタリーシリーズ『タイガーキング: ブリーダーは虎より強者?!』。フィクションとして映像化の話が数本持ち上がっているが、その一つのミニシリーズにおいてメインキャラクターのジョー・エキゾチックをジョン・キャメロン・ミッチェル(『The Good Fight/ザ・グッド・ファイト』)が演じると、米TV Lineが報じている。
『タイガーキング: ブリーダーは虎より強者?!』は、私設動物園で園長を務める"ジョー・エキゾチック"ことジョセフ・シュライフォーゲルの素顔と裏の世界に焦点を当てたドキュメンタリー・シリーズ。敵対関係にあったキャロル・バスキンの殺害を依頼した罪で問われる猛獣愛好家ジョーの常軌を逸した信じがたい実話に世界中が釘付けになり、大きな話題を呼んだ。一躍"時の人"になったジョーに業界も目をつけ、現時点で3本のフィクション企画が進行中だ。
この度、新たなキャストが発表されたのはNBCユニバーサル製作のミニシリーズ『Joe Exotic(仮原題)』。ジョーに命を狙われたトラの愛護活動家キャロル・バスキンを主人公とする本作でジョー役に『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』の監督・脚本・出演や、『パーティで女の子に話しかけるには』の監督で知られるジョンがキャスティングされた。キャロル役には人気番組『サタデー・ナイト・ライブ』出身のコメディエンヌとして人気を博し、『ゴーストバスターズ(2016)』や『スキャンダル』などで女優としても活躍するケイト・マッキノンが務めることが決定していた。
『Joe Exotic』は、『タイガーキング: ブリーダーは虎より強者?!』と同じ人々を取り上げるものの、あくまでも今年3月にWonderyで配信されたポッドキャスト「Joe Exotic: Tiger King」を基にするという。ジョンは声明で「現代のアンチヒーローの役を得る事ができてワクワクしています。ジョーとは同い年で、彼のようにクィアとしてテキサスやオクラホマやカンザスで育ちました。なのでこの男のことや、この住みにくい世界を征服しようと必死になる気持ちなど、少しわかるような気がします」と共通点を明かした。製作にはケイトも名を連ねており、ジャンルはコメディになるという。
ちなみに残る2本の企画のうち一つは、雑誌テキサス・マンスリーの記事に基づいた内容になると報じられているAmazon Prime Videoによるオリジナルシリーズでジョー役にはニコラス・ケイジ(『ゴーストライダー』)の名が挙がっている。もう一つはライアン・マーフィーが製作を担当し、ロブ・ロウ(『コード・ブラック 生と死の間で』)がジョー役を演じるもの。詳細は明らかになっていないが、マーフィーがNetflixと大型契約を結んでいることを考えるとNetflixでの配信という可能性が高い。カリスマ性のあるジョーを実力派俳優陣がどのように演じるのか、見比べる日が待ち遠しい。(海外ドラマNAVI)
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Netflixオリジナルシリーズ『タイガーキング: ブリーダーは虎より強者?!』は独占配信中。
ジョン・キャメロン・ミッチェル© babiradpicture - abp