『スター・トレック:ディスカバリー』シーズン4、コロナ感染拡大の影響で製作ストップ

日本ではNetflixで独占配信中の『スター・トレック:ディスカバリー』。シーズン4の撮影がカナダのトロントで行われていたが、新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大の影響を受けて、一時製作を中断することになったと米Deadlineが報じている。

シリーズ史上初めて黒人女性(ソネクア・マーティン=グリーン『ウォーキング・デッド』)を主演に、そして初めて船長以外を主人公にした作品として大きな話題を呼んだ『スター・トレック:ディスカバリー』。オリジナル版の放送開始から約55年が経ってもなお進化を続けることで無限の可能性を見せつけ、さらに『スター・トレック』ファンを魅了した本作のシーズン4が待ち望まれているが、残念ながら今回の撮影中断の影響を受けて、お披露目されるのはもう少し先になるかもしれない。

CBSが2週間の撮影中断という決断を下した理由は、陽性反応者との接触者が出たから。この接触者に関して名前は明かされていないがメインキャスト、もしくは主要な製作スタッフと思われている。これはカナダの主要都市で使用されている接触追跡サービスを通じて検出された情報で、この陽性反応者は番組の関係者ではなく、撮影が行われているパインウッド・スタジオからも遠く離れたところで接触が確認されたという。接触者は陽性反応者との接触後セットには戻っておらず、14日間の隔離生活に入ったと伝えられている。

トロントのあるオンタリオ州では、いまもなお新型コロナウイルスが猛威を振るっており、一日当たりの新規感染者数が4,505人に達する日もあるほど、予断を許さない状況が続いている。過去2週間には、ドラマ撮影などの例外を除いて、全面的にロックダウンが実施されていた。

トロントでは同じく『スター・トレック』シリーズの『Star Trek : Strange New Worlds(原題)』や、映画『羊たちの沈黙』のスピンオフドラマ『Clarice(原題)』なども制作されているが、こちらは影響を受けていないそう。『スター・トレック:ディスカバリー』は、今年末を目途に製作が進行中だが、今回の中断を受けてスケジュールに変更があるかもしれない。(海外ドラマNAVI)

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Photo:Netflixオリジナルシリーズ『スター・トレック:ディスカバリー』シーズン1~3は独占配信中。