【ネタばれ】Netflix『暗黒と神秘の骨』、随所で原作と異なる描かれ方

Netflixの新作ドラマ『暗黒と神秘の骨』は、リー・バーデュゴによる小説「魔法師グリーシャの騎士団」3部作と、「Six of Crows(原題)」2部作を下敷きにしたファンタジードラマ。ドラマ版のクリエイターとキャストが、原作とドラマ版の異なる点について語っている。(※本記事は原作&ドラマ版の重要なネタばれを含むのでご注意ください)

『暗黒と神秘の骨』の主人公は孤児として育ち、製図兵となったアリーナ・スターコフ。戦火で分断された世界の運命を変える可能性を秘めた、偉大なる力に目覚めた彼女に闇の間の手が忍び寄る―。

4月23日(金)にNetflixで配信開始された『暗黒と神秘の骨』だが、原作で最もダークなシーンがドラマでは描かれていなかった。

それは物語の終わり近くで起こり、アリーナがギリガン将軍に心を操られて苦しめられ、今まで友人だと思っていたグリーシャの王族に裏切られる。自分の偉大な力を完全にコントロールできると知ったアリーナは、自分を裏切り、ギリガンとの戦いに手を貸すことを拒否した人々を残酷にも船に残して見殺しにする。

しかし、ドラマ版では悪意に満ちたギリガンだけが暗闇に取り残され、アリーナは船に生き残った人々を助けることに。

なぜ、結末が違うのだろうか。クリエイターのエリック・ハイセラーは米The Hollywood Reporterのインタビューに応え、「ドラマ版では、原作には登場しないキャラクターも一緒に船に乗っており、その船にいる多くの人たちが敵に立ち向かって協力することで、彼らが救われると感じた。彼らのチームワークがすべてを可能にした。お互いへの共感がお互いを救い、同盟グループとして逃げるに至ったんだ」と描写を変更した理由を説明した。

重要なシーンの変更はまだあり、原作ではキリガンからアリーナに最初のキスをするのだが、ドラマ版ではアリーナからキリガンにキスをし、セックスの予感にキリガンが彼女に、「本当にいいのか?」と確かめる展開となっている。

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この変更はシリーズを観賞する若い視聴者に、セックスの前に相手から同意を得て合意の上で行為に及ぶ大切さを伝えるために加えられているという。ギリガンを演じるベン・バーンズも、「本当にいいのか?」とアリーナに確認するセリフを脚本に足すよう押したと明かしている。

原作とは随所で異なる筋書きで描かれる『暗黒と神秘の骨』はNetflixで配信中。(海外ドラマNAVI)

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Netflixオリジナルシリーズ『暗黒と神秘の骨』