マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)ではワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチとして活躍し、同役が主人公のDisney+(ディズニープラス)オリジナルシリーズ『ワンダヴィジョン』が大ヒットするなど、躍進を続けているエリザベス・オルセンだが、彼女は著名な姉を持ったことで演技の道には進みたくないと考えていた時期があるという。米The Thingsが伝えた。
オルセンという名前を聞いたら誰もが想像するあの姉妹。米ABCの大ヒットシットコム『フルハウス』で世界的に知られる存在となった双子のメアリー=ケイト&アシュレイ・オルセンが、エリザベスの姉。生後まもない時期から愛くるしいミシェルというキャラクターでお茶の間の心を掴んだ彼女たちは、90年代・2000年代初頭のハリウッドの最前線に立っていた。
このほど英Glamourのインタビューに答えたエリザベスは、そんな姉たちの脚光から逃れることはできないと思っていたこと、そもそも演技の道に進むことも躊躇っていたことを明かした。
「私は10歳の時にオーディションに興味があったの。でも、スポーツチームやダンスクラス、課外活動が恋しくなってしまって、(女優になることは)自分には向いていないってすぐに気づいた」と説明したエリザベス。「でも、その時に思ったのは、"メアリー=ケイト&アシュレイを連想されたくない"ということ」
続けて、「10歳の頃、縁故主義が本質的にどのようなものなのかも、理解していたと思う。当時その言葉を知っていたかはわからないけど、幼い時から自分では何かを手に入れられないと思われたくなかったの」と子どもの頃に抱えていた葛藤を告白。
「私自身の不安と関係があったと思うけど、まだ10歳だったから。どう行き着いたかは定かではないけど、"女優になったらエリザベス・チェイス(ミドルネーム)になる"と思っていたわね」
高校卒業後はニューヨーク大学のティッシュ芸術学部(ティッシュ・スクール・オブ・ジ・アーツ)に進学したものの、当時はウォール街で働くことを考えていたという。「何がしたかったのか分からなくて。ただ数学が得意だった。それに科学も得意だったから、そういう道に進むべきなんだと思ってた。でも結局のところは、私はお芝居が大好きなの」
メアリー=ケイトとはアシュリーは演技の世界を抜け、現在はファッション業界で確固たる地位を築いている。そんな二人は、エリザベスに特別なアドバイスを送ってくれたそう。それは、"ノー(No)"と言えることができるということ。
エリザベスは、その言葉が女性にとっても力を与えてくれる言葉だとし、「あなたが望む時にはいつでも"ノー"と言える! それはとてもパワフルなことだと思う」と話した。「不快にさせられていると感じたら、仕事がどんな状況でも"ノー"と言えるんだと感じていた。それが私たちに必要なことだと感じているわ」
エリザベスが自らの力でたどり着いた『ワンダヴィジョン』は、Disney+にて配信中。(海外ドラマNAVI)
Photo:
エリザベス・オルセン&メアリー=ケイト・オルセン
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