名探偵シャーロック・ホームズの妹エノーラが活躍する、Netflix映画『エノーラ・ホームズの事件簿』の第2弾の製作が決定した。前作ではホームズの生みの親であるアーサー・コナン・ドイルの公式財団との訴訟問題が起きたが、第2弾では問題はないのだろうか?
『エノーラ・ホームズの事件簿』は、米作家ナンシー・スプリンガーによる同名小説を下敷きにしたNetflixのオリジナル映画。シャーロック・ホームズの年の離れた妹エノーラという原作にはいないキャラクターを主人公にし、彼女が行方不明になった母親を推理力と行動力で捜索する姿が描かれる。
事の発端は2020年6月、アーサー・コナン・ドイル財団がニューメキシコ州連邦裁判所に19ページにわたる苦情を提出したことに始まる。シャーロック・ホームズの物語は、多くがパブリックドメイン化(著作権が消滅している状態)されており、それらを基に自由に物語を作ることは認められているが、財団によれば、今回の『エノーラ・ホームズの事件簿』には現在も著作権が保護されているコナン・ドイルの作品(「這う男」「サセックスの吸血鬼」「三人ガリデブ」「高名な依頼人」「三破風館」「白面の兵士」「ライオンのたてがみ」「隠居絵具屋」「覆面の下宿人」「ショスコム荘」)で描かれているシャーロックの感情的な描写が反映されていたとのこと。
同年10月、『エノーラ・ホームズ』のプロデューサー陣は「シャーロック・ホームズ」のキャラクターに対する使用料を得るために財団が行き過ぎた主張をしているとし、訴訟を却下するように申し立てを行った。そして12月、詳細は明らかにされていないが、おそらく双方が和解したことによりこの訴訟は取り下げられていると米The Vergeが報じ、現在も著作権保護下にある10作品は2022年~2023年にはパブリックドメイン化される。
一連の騒動が落ち着き、Netflixは『エノーラ・ホームズの事件簿』の続編製作を正式に発表。第2弾には、主人公を演じるミリー・ボビー・ブラウン(『ストレンジャー・シングス 未知の世界』)とシャーロック・ホームズ役のヘンリー・カヴィル(『ジャスティス・リーグ』)、そして監督のハリー・ブラッドビア(『キリング・イヴ/Killing Eve』)、脚本のジャック・ソーン(『ダーク・マテリアルズ』)が続投する。
ミリーは、「『エノーラ・ホームズ』のファミリーとまたコラボレーションできることが楽しみです! エノーラは私にとって特別な存在です。彼女は強く、恐れを知らず、知的で、勇敢です」とコメント。関係者によれば、年末頃に製作が始まる予定だという。(海外ドラマNAVI)
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Netflix『エノーラ・ホームズの事件簿』