『スーパーナチュラル』当初はウィンチェスター兄弟の物語ではなかった!

シーズン15をもって幕を閉じた人気ドラマ『SUPERNATURAL/スーパーナチュラル』は、ディーン&サム・ウィンチェスター兄弟が魔物や超常現象に挑むダーク・ファンタジードラマ。兄弟の存在は欠かせないが、当初の予定ではまったく異なるコンセプトだったという。米Screen Rantが報じている。

『スーパーナチュラル』は、悪魔に母親を殺されたウィンチェスター兄弟がモンスターハンターとして全米各地を旅しつつ、悪霊や魔物などを狩る姿がアクション満載で描かれる。

シリーズでクリエイターを務めたエリック・クリプキは、初めてワーナー・ブラザースに番組のアイデアを売り込んだとき、兄弟を物語に入れていなかったのだという。クリプキは都市伝説や民間伝承に関するホラーシリーズを製作したいと考えており、10年の歳月をかけて練ったアイデアは、ジャーナリストが全米を周ってモンスターを探したり、神話などを調査するものだった。そして、そのアイデアをワーナー・ブラザースを伝えた。

ところが、当時の重役だったスーザン・ロヴナーに、「主人公がジャーナリストだという設定が気に入らない」と言われ、とっさにクリプキは「二人の男が全米を旅して、伝説などを調査する他のバージョンもあります」と、その場でコンセプトを変更してデッチ上げたのだとか。そして、そのアイデアを書いたノートが家にあると嘘をついたクリプキは、将来的に『スーパーナチュラル』となる番組のアイデアをまとめるために1週間を費やしたとも明かしていた。そんな突然の思いつきが、まさか15シーズンも続く大ヒット番組になるとは、クリプキ本人も思っていなかったのではないだろうか。

2020年11月に放送終了した後、サムを演じたジャレッド・パダレッキは、CW製作による『炎のテキサス・レンジャー』のリブート版『Walker(原題)』に主演。ディーン役のジェンセン・アクレスは、米Amazonの『ザ・ボーイズ』シーズン3にソルジャーボーイ役で出演することが決定している。

(海外ドラマNAVI)

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『SUPERNATURAL/スーパーナチュラル』© Warner Bros. Entertainment, Inc.