米AMCで放送がスタートしたばかりの『ウォーキング・デッド』ファイナルシーズン。ショーランナーを務めるアンジェラ・カンがシーズン11に対する自信のほどを語っている。米Hollywood Reporterが報じた。
2020年初旬に始まった新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大により、同年4月に放送される予定だったシーズン10最終話のポストプロダクションが間に合わず、その代わりにシーズン10は6話分のエピソードが追加されて全22話となった。
そのエピソードが放送されるまでの間、パンデミックによる規制下で多くのことを学んだというカンが、「シーズン11は最高の『ウォーキング・デッド』になるような気がしている」と自信をうかがわせ、シーズン10で追加エピソードを製作したことにより、製作チームがコロナ渦におけるシーズン11の撮影で向き合わなければならない問題に、柔軟に対処できたことがプラスになったと語っている。
「シーズン11の製作に入ったとき、すでにチームが多くのことを学んだように感じていたし、私たちは、さらに大きな複数のエピソードを製作することができました。ですから、ほとんどの人はシーズン11で大きな違いを感じたりすることはないでしょう。その辺は今もギリギリのところで、どれぐらいのエキストラを投入するか細心の注意を払っているし、二人のキャラクターがお互いの顔を近づけたり、親密なシーンやゾンビの攻撃などに関しても安全性を非常に重視しています。6話の追加エピソードを製作したことで、何が困難で何がそうでないかを学んだ利点がありました。だからシーズン11に戻って、最大のシーズンを製作することができたのです」と、シリーズで最長となる24話構成のファイナルについて述べていた。
その自信通り、IMDbでの利用者からの評価は第1話「Acheron: Part I(原題)」が10点満点中9.0、第2話「Acheron: Part II(原題)」が9.5と高評価を得ている。
そして、カンは新型コロナウイルスの影響で普段ならできることを、ファイナルではシーズンを通して少し縮小しなければならなかったとも明かしている。「コロナ渦では、さらに製作費がかさみます。物を作るだけでも費用が増えるため、すべてがコロナ渦で仕事をする世界的な波及効果の影響を受けました。ですが、製作スタッフは責任を持ちながら、番組の壮大かつ楽しい要素を提供するために今も取り組んでいるのです」と語っていた。
また、ダリル役のノーマン・リーダスはファイナルシーズンについて、「とてもシュールだよ。どのシーズンもある意味、違う作品のように感じたが、ファイナルはまったく新しい状況。まったく新しいカラーパレットで、まったく新しい姿勢なんだ」と、以前のインタビューで説明していた。
ついに有終の美を飾ることになった『ウォーキング・デッド』ファイナルシーズンは、米AMCにて放送中。日本での放送は未定。(海外ドラマNAVI)
Photo:
『ウォーキング・デッド』シーズン11より
© Josh Stringer/AMC