ロンドンの"超"高級住宅街として知られるベルグレービアを舞台に、25年に及ぶ愛にまつわる秘密と複雑な人間模様を描く『ベルグレービア 秘密だらけの邸宅街』(「スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-」にて配信中)。ストーリーはもちろん、豪華絢爛な衣装とヘアメイクにも注目の本作。衣装デザイナーやヘアメイクスタッフがその舞台裏を語る映像が到着した。
『ダウントン・アビー』のクリエイター、ジュリアン・フェローズによる同名小説をドラマ化した『ベルグレービア 秘密だらけの邸宅街』。
1815年、ワーテルローの戦い直前。新興成金トレンチャード家の娘ソフィアが、由緒正しきブロッケンハースト伯爵家の跡取り息子エドマンドと恋に落ちた。直後、二人は悲劇的な形で帰らぬ人となる。そして、その25年後―ロンドンの超高級住宅街ベルグレービアを舞台に物語は展開。二人の悲劇的な愛の物語は、思いもよらぬ形で両家を大きく巻き込んでいく...。
英国TV業界を代表する衣装デザイナーの一人で、BAFTA(英国アカデミー賞)受賞歴もあるジェームズ・キースト(『刑事ジョン・ルーサー』)が衣装を手掛け、『ダーク・マテリアルズ/黄金の羅針盤』でBAFTAのノミネーション歴があるパメラ・ハドックがヘアメイクを担当。
ハドックは、「台本を何度も読んで重要だと思うことを抜き出し、参考文献を集める。その作業が本当に楽しい」とにこやかに回想。「毎日夜は外したウイッグをセットし直し濡らして丸めた後ウイッグ用乾燥機で乾かす。朝にはきれいなカールになっている」と"巻き毛ドラマ"としてのこだわりを明かす。
プロダクションデザインのドナル・ウッズは、「リサーチには力を入れて、何時間もかけてティースプーンなど当時のものを調べたり、ワーテルローの戦いで使われた大砲など徹底的に調べたよ。ロンドンには博物館も多いのでまさにフルタイムで調べ回った」と語る。
本作の時代設定については「製作が決定した時に全部門の責任者が集まり、他の歴史劇との差別化について話し合いを行った。その結果、1840年と1815年という二つの時代を描くことがまず決まったんだ」と解説している。
また、劇中シーンの多くは、ジョージ王朝様式が色濃く残るスコットランド・エディンバラの中心部ニュータウンで撮影されたが、史実に近づけるためにVFXの効果でグレーの石造りから白い建物に変えたという。
衣装デザイナーのジェームズ・キーストは、「特に大事なのは、照明の当て方について撮影監督とじっくり話し合うことだ。キャンドルの光が多用されるから光を反射する生地を選ぶ必要があり、光沢のある生地をたくさん使っている」と話し、「TVの仕事で上半身が映るときは胸部がとても重要になってくる。一方、男性の衣装は真逆だ。残念ながら生地に趣きは必要ないので、ベストのデザインや柄に様々な特徴を加えた。幅が約18センチしかない、ネクタイに使われていた生地を使ったものもあるんだ」と述べた。
史実を細部にわたり再現するために、ベテランスタッフ陣が集結した本作。美術面のこだわりにも思わず目が離せなくなる。
『ベルグレービア 秘密だらけの邸宅街』は「スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-」で全話配信中。(海外ドラマNAVI)
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『ベルグレービア 秘密だらけの邸宅街』© Carnival Film & Television 2019. All rights reserved.