衝撃のクリフハンガーで幕を閉じたサスペンスドラマ『プロディガル・サン 殺人鬼の系譜』。シーズン2での打ち切り発表から5年以上が経過した今もなお、本作で描かれたウィトリー家ほど強烈に機能不全に陥った家族には出会えていないかもしれない。未完に終わった本作だが、もし「シーズン3」が実現していたら、一体どのような物語が紡がれていたのだろうか。制作陣が当時明かしていた「幻のシーズン3」の構想を振り返る。
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『プロディガル・サン』打ち切りに、トム・ペインらキャスト「予想外で驚いた」
複雑な家庭で育ったプロファイラーの活躍を描くクライムスリラー『プロディガル・サン 殺人鬼の系譜』。シーズン2をもって終了することはお伝えしたばかりだが、このニュースに出演者自身も驚いているようだ。米TV Lineが報じている。 同作で、ギル・アローヨを演じるルー・ダイアモンド・フィリップスは、ソーシャルメディアに衝撃と…
衝撃のクリフハンガーと「幻のシーズン3」
2019年から2021年にかけて米Foxで放送された本作は、苦悩に満ちた魂と天性のプロファイリング能力を持つ主人公マルコム・ブライトが、NYPD(ニューヨーク市警)の事件解決に協力していく一話完結型のサスペンス・スリラーだ。主人公マルコムを演じたのは『ウォーキング・デッド』のトム・ペイン。作中では、彼が「サージョン(外科医)」と呼ばれる連続殺人鬼の実父、マーティン・ウィトリー(マイケル・シーン『グッド・オーメンズ』)と再び対峙していく姿がスリリングに描かれた。しかし、残念ながら『プロディガル・サン 殺人鬼の系譜』はシーズン2をもって打ち切りが決定。その報せは、シーズン2フィナーレ(最終話)の放送わずか8日前に発表された。
事前にキャンセルの報せがあったからといって、物語が綺麗に完結できたわけではない。それどころか、シリーズはあまりにも衝撃的なクリフハンガーで幕を閉じた。自らを殺そうとした父マーティンに対し、正当防衛から彼を刺してしまったマルコム。そこへ現場に到着したNYPDの同僚たちが駆けつけ、驚愕するところで物語は途切れている。
2021年5月、共同ショーランナーであるクリス・フェダクとサム・スクレイヴァーが米TV Lineの取材に応じた当時、制作会社であるワーナー・ブラザース・テレビジョンでは作品の新たな移籍先を探す交渉が進められていた。スクレイヴァーが「まだそのストーリーを伝えられるという希望を持っているからです」と語った通り、当時はシーズン3で何が起きるのかについて言葉を濁していた。しかし最終的に、シリーズが救済されることはなかった。
それでも共同製作総指揮陣は今後の展開についていくつかのヒントを明かしており、すべての手がかりはマーティンが刺された傷を生き延びることを示していた。
父マーティンは生きていた?明かされた今後の構想
フェダクは当時の計画について「技術的な面で言えば、私たちの計画ではシーズン3にもマイケル・シーンを含める予定でした。ですから、私たちがどこへ向かおうとしていたのか、これで少しお分かりいただけるかと思います」と語っている。「彼がショーの一部であり続けることは間違いありませんでした」
シーズン2の終盤、マーティンは収監されていたクレアモント精神病院からの脱獄を果たしている。スクレイヴァーも、もし番組が更新されていたら彼を「シャバの世界に出し続ける」ことの魅力について語っていた。
「終盤でマルコムがマーティンを刺したからといって、誰の人生も楽になるわけではありません。そして私たちのショーは、すべてのキャラクターが逆境に直面したときこそ真価を発揮するのだと考えています」とスクラヴァーは述べている。「今シーズンの結末からは飛び立てる足がかりがいくらでもあり、それこそが私達にとって非常にエキサイティングな点でした。ここからどう解釈していただいても構いませんが、私たちがシーズン3でさらに推し進めたかったのは、マーティンをクレアモントの外へ出す機会を増やし、この複雑なキャラクターにさらなる多面性を与えることだったのです」
もしシーズン3が実現していれば、脱獄した恐ろしい実父と、実の父親を刺してしまった息子の、さらに深く歪んだ心理戦が描かれていたに違いない。
『プロディガル・サン 殺人鬼の系譜』シーズン1~2はU-NEXTにて配信中。(海外ドラマNAVI)







