イギリスの国民的SFドラマ『ドクター・フー』に、いま最大級の激震が走っている。BBCは、2026年に予定していた恒例のクリスマススペシャルの中止を発表。さらに、シリーズを牽引してきたショーランナーのラッセル・T・デイヴィスと、制作会社Bad Wolfが番組を降板することが明らかになった。
-

『ドクター・フー』行方不明だったエピソードが配信へ!キャストが反応
英国の長寿ドラマ『ドクター・フー』の初期のエピソードの中で行 …
『ドクター・フー』クリスマススペシャル中止と主要スタッフの電撃降板
クリスマススペシャルといえば、2005年にデヴィッド・テナントがドクター役として本格デビューを飾った「クリスマスの侵略者」以来、英国の冬の伝統としてファンに長年愛されてきた重要エピソードだ。BBCは昨年、次回も壮大なスペシャルを放送すると約束していただけに、今回の中止決定がファンを深く失望させるものであると認めている。
また、2021年の大規模なリブートから前線に立ってきたデイヴィスとBad Wolfの離脱も、シリーズにとって大きな痛手だ。デイヴィスは自身のInstagramで番組への別れを告げ、クリスマススペシャルの脚本は執筆しておらず、次期ドクター役の俳優にも接触していないと明かした。しかしその一方で、番組の作曲家であるマレイ・ゴールドは今年2月、英Radio Timesに対して「デイヴィスは2026年スペシャルのために複数の脚本を書いていた」と語っており、関係者の間での情報に不可解な食い違いが生じている。
競争入札で挑む新たな制作体制
デイヴィスらの降板を受け、BBCは『ドクター・フー』の制作を競争入札にかけるという決断を下した。これは、番組の権利を所有するBBC Studiosをはじめ、外部の独立系制作会社に対して、愛すべきタイムロードの物語をゼロから刷新する機会を開放することを意味する。BBCは声明の中で次のように述べている。
「将来の世代のために番組の次の段階を確保するため、およびBBCの憲章と合意要件に沿って、BBCは今年『ドクター・フー』を競争入札にかける。本作はBBCにとって極めて重要な番組であり続け、この入札は視聴者が今後何年にもわたって番組を楽しめるよう、我々の継続的なコミットメントを裏付けるものだ」
さらに、クリスマススペシャルを中止した理由については、「この決定は軽々しくなされたものではなく、ファンを失望させることは承知している。しかし、将来のシリーズに向けて番組を最適化するため、単発のスペシャルで空白を埋めるのではなく、番組の長期的な未来に投資することを決定した。これにより、ターディスが再び着陸するとき、その栄光をすべて伴うことが保証される」と説明し、目先の放送よりも長期的なクオリティ維持を最優先した結果であることを強調した。
なお、BBCは実写本編の再構築を進める一方で、別途『ドクター・フー』の新作アニメシリーズが制作中であることも公表した。ただし、ディズニーと共同制作されたスピンオフ『The War Between the Land and the Sea(原題)』のシーズン2が制作される予定はないという。
1963年の誕生以来、幾度もの再生を繰り返して危機を乗り越えてきた伝説的SFシリーズ。激動の過渡期を迎えたターディスが、新たな制作体制のもとで再びまばゆい輝きを取り戻せるか、世界中のエンタメ界がその動向に注目している。
『ドクター・フー』はDisney+(ディズニープラス)で配信中。(海外ドラマNAVI)









