医療ドラマの金字塔『Dr.HOUSE ―ドクター・ハウス―』が放送を終了して10年以上が経過した。しかし、主演を務めたヒュー・ローリーは、今でもこの愛された名作シリーズのために戦う準備ができているようだ。事の発端は、イギリス人ジャーナリストのジャネット・マレーがXへ投稿したドラマレビューだった。彼女が同作について「毎話同じ構成」であると主張したことで、SNS上で大きな注目を集めることとなった。
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『Dr.HOUSE』の「お決まりのパターン」を巡るSNSでの論争
マレーはポストの中で、作品の展開を次のように皮肉を交えて分析している。
「患者が謎の病気にかかる。ローリー(ハウス)が診断を誤る。患者が死にかける。ローリーがまた診断を誤る。クビだと脅される。患者がまた死にかける。そして、ローリーが土壇場で突飛なアイデアを思いつき、診断が的中してクビを免れる。これが8シーズンも続くの?」
この辛口な批評に対し、ローリー自身が黙っていなかった。彼はマレーの投稿を引用し、次のように大人の余裕を感じさせる見事な反論を展開した。
「批評をありがとう、ジャネット。実は、ハウス(かっこを正しい位置に置いてくださいね)が最初から正解を出すエピソードも2、3話試してみたのだが、それらはわずか6分間の長さしかなかった。NBC(※編注:米FOXの誤り、または比喩表現と思われる)は喜ばなかった。それから、ハウスがどうしても正解を出せず、患者が死んでしまうエピソードもいくつか試したが、今度は観客が喜ばなかったんだ」
ローリーの反論はこれだけに留まらない。彼はこの作品が持つ「形式美」を、歴史的な芸術家たちの名作になぞらえて説明した。
「君のその鋭い分析は、他の芸術形式にも適用できるかもしれない。J.S.バッハは同じコード進行に基づいて30の『ゴールドベルク変奏曲』を書いた。フリーダ・カーロは50枚の自画像を描いた。ヘンリー・ムーアなんて、一体何だろう? 重要なのは、あるいは重要だったのはテーマにおけるヴァリエーションだ。もし君に見えているものが病院や、医療のあれこれだけなのであれば、この作品は君向けではなかったということだろう。それにもかかわらず、私は君の処女小説を楽しみにしているよ!」
このウィットと皮肉が効いたメッセージに対し、一部からは「品がない」との批判も寄せられたが、ローリーは一言「OK」とだけ返答し、毅然とした態度を崩さなかった。
批判したジャーナリストも「ユーモア」で応酬
一方で、発端となったマレーもこの世界的スターとのエクスチェンジをユーモアを持って受け入れたようだ。
彼女はその後、「今朝起きたら、新しいフォロワーが少し増えていた。テレビ番組のレビューは普段私の得意分野ではないと知って、がっかりされるかもしれないが」と投稿。さらに、ローリーがチクリと刺した言葉を引用するように、「それに、今は処女小説の執筆で忙しくなりすぎているかもしれないしね」と綴り、ユーモラスに騒動を締めくくった。
1話完結の医療ドラマとして、あえて王道のパターンを貫きながらも、その中での変奏によって人間ドラマを描き切った『Dr.HOUSE』。放送終了から年月が経った今でも、主演のローリーが作品に強い誇りと愛着を持っていることが証明された一幕となった。
『Dr.HOUSE ―ドクター・ハウス―』シーズン1~8はNetflixで配信中。(海外ドラマNAVI)




