『ウォーキング・デッド:デッド・シティ』シーズン3の撮影現場から、最新情報が飛び込んできた。米Entertainment Weeklyが独占で報じている。
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宿敵から「名コンビ」へ劇的な進化
7月26日の全米プレミア公開を前に、ニューヨークで行われたロケでは、ウォーカーのいない清潔な街並みや、足首に監視装置を着けたニーガンなど、奇妙な違和感が漂っていたという。実は、劇中で丸ごと1本描かれるという「もしもの世界」エピソードの一幕なのだ。しかし、シーズン3の最大の衝撃はそこではない。撮影の合間に微笑ましいやり取りを見せていたニーガン役のジェフリー・ディーン・モーガンとマギー役のローレン・コーハンだが、作中の二人の関係性もまた、劇的な変化を迎える。これまでのシリーズで激しく反目し合ってきた宿敵同士が、シーズン3でついに、誰もが予想しなかった真の同盟関係を結ぶというのだ。機能不全な関係から名コンビへと進化を遂げる、最新シーズンの舞台裏に迫る。
今回の同盟は、これまでのシリーズで見られたような、一時的なものや強制された協力関係ではない。お互いに脅迫されているわけでもなければ、前シーズンのラストのように、いつ背後から刃を突き立てられるか分からないという緊張感もない。二人の機能不全な関係は、ついに「名コンビ」へと飛躍を遂げる。
長年、しぶしぶ協力し合ってきた二人の進化は、ファンだけでなく、演じる俳優たちにとっても大きな喜びだ。
ジェフリーは「マギーとニーガンの関係が前に進むことは、僕たちにとっても必要不可欠だった。これまでは憎まれ口を叩かれるばかりだったからね(笑)。単に“隙があれば殺す”というだけの関係から脱却することを、僕たち全員が切望していたんだ」と語る。今や、マギーがニーガンを脅すために使うのは、殺意ではなく親切心であるかのようだ。
ローレンもまた、「これまでにない最大の心機一転ね。これまでは努力や試みこそあれ、二人が本当に正当な形で共に働くのは今回が初めて。彼を殺さないと決めた以上、マギーは彼と共に生き、ありのままの姿を見つめ直さなければならない。それは二人の関係にとっても、彼女個人にとっても、多くの癒やしを伴う。今年異なるのは、マギーがあなたの助けが必要だと素直に脆さを見せる点。彼女が彼に対して一度も試みたことがないアプローチであり、心を開いてリードするのは今回が初めてなの」と明かした。
この新鮮な解釈は、製作総指揮を務めるローレン、ジェフリー、スコット・M・ギンプルの三人がシーズン3に向けて熱望していたものだった。そして、この変化を導くために、新たな視点を持つ人物が迎え入れられた。
新ショーランナーの参戦と、物語を揺るがす新キャラクターたち
「私たちが和解することを望んでいると分かった上で、セスがやってきて、その和解の先にある、より大きな目的を持ったストーリーラインを持ち込んでくれたのです」とローレンは語る。
その人物こそ、新たなショーランナーに就任したセス・ホフマンだ。本家『ウォーキング・デッド』のシーズン4から6で脚本を手がけた実力派がフランチャイズに復帰し、この不安定な二人のパートナーシップを確固たるものにする任務を課された。
セスは「二人が長い間、緊迫した関係にあったことは十分に理解している。だからこそ、共通の目標のために純粋に協力し合う姿がどうなるのか、全員が興奮しながら想像を膨ませた」と振り返る。
シーズン3はシーズン2の直後から再開されるが、今回の主な課題は、分かりやすい「大悪党」を倒すことではない。セスによれば「今シーズンに特定の明確な悪役は存在しない。不可能なものを構築しようとする、一か八かの賭けと、その素晴らしいビジョンをいかに結実させるかというドラマが主軸になる」という。
そのビジョンに関わってくるのが、新キャラクターのエイミー・ガルシア(『デクスター ~警察官は殺人鬼』)率いる新しいグループだ。数十人からなる大家族のような生存者コミュニティであり、過去にジェリコ・イヴァネク演じるクロアチア人との因縁を持つ。エイミーはその家族のリーダーであり女家長であるレナータを演じる。
マギーがレナータに惹かれる一方で、息子のハーシェルは、レナータの兄弟で医師のルイスとの間に強い絆を見出す。ハーシェルは祖父の遺志を継いで医学の道を志すようになり、ルイスは彼にとって重要なメンターとなる。
一方、ニーガンはジミ・シンプソン(『ウエストワールド』)演じる新参者ディラードと、暗く深い結びつきを築く。ディラードは長年一人で生き抜いてきた代償として心理的な闇を抱えており、セスは「レナータがマギーの裏返しであるならば、ディラードはニーガンの裏返し。人々を拒絶し続けた結果の姿であり、二人の関係からは目が離せない」と仄めかす。ローレンも「ディラードは全シリーズの中でも私の一番のお気に入り。完全なる驚くべき発見」と大絶賛している。
撮影現場で見せた、二人の新たな「スパーク」
作品への愛を感じているのは彼だけではない。ローレンは完成した最初の2話を観て、涙を流したという。
「テレビの方が時に現実世界よりも希望に満ちていることがある。ライターたちが作り上げたシーズン3の構成には、鳥肌が立つほど感動した。視聴者の皆さんにも、ぜひこの素晴らしい体験を共にしてほしい」
マギーの表情に険しさだけでなく、時折見せる笑みが戻ったことは、共演するジェフリーにとっても喜びだった。
「第1話の撮影で、僕が“クソ、お前が笑うのを初めて見たぞ”と言うシーンがあるんだけど、あれは本心だよ(笑)彼女が僕の命を脅かさずに終わるシーンなんて初めてだったから、心地よい変化だった」
再びパーク・アベニューと68丁目のロケ現場。冬の寒さの中、マギーの話を聴くニーガンのアップの撮影中、ハプニングが発生した。ローレン・ウォルクスタイン監督が「カット!」と叫んだ瞬間、ジェフリーは笑い出した。「鼻水が顔を流れ落ちて口髭に滴り落ちていたんだ。ローレンがよくセリフをトチらずに言できたなと思うよ!」
ジェフリーが鼻水を拭き取る姿を見て、ローレンは大爆笑。「僕の最高の見栄えじゃないね」と認めるジェフリーの姿に、現場は和やかな空気に包まれた。
本作がコメディに転じるわけではないが、過酷な世界を生き抜いてきた二人の間に、ようやく軽妙なユーモアや、友人同士のような親密なきらめきが生まれる余地ができた。
ジェフリーは、インターネットのコミュニティがこの発言に一斉に沸き立つのを見越したかのように、一拍置いてこう締めくくった。「あ、ちなみに恋愛的なスパーク(火花)という意味じゃないからね!」
『ウォーキング・デッド:デッド・シティ』シーズン1~2はU-NEXTで配信中。(海外ドラマNAVI)
参考元:EW




