『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』とおよそ30年分の時間差がある前日譚スピンオフ『NCIS:オリジンズ』が、時を超えて交差する画期的なクロスオーバーエピソードが放送された。その詳細についてキャストとスタッフが語っている。
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『NCIS』と前日譚『NCIS:オリジンズ』、時をこえる大型クロスオーバーが決定!
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『NCIS』シリーズと局にとって画期的なクロスオーバー
米CBSで11月11日(火)に放送されたクロスオーバーの物語は、『~オリジンズ』シーズン2第5話「Funny How Time Slips Away(原題)」の若きギブスとフランクスとララが、カリフォルニア州の架空の町セレニティで起きた不可解な死亡事件を調査するところから始まる。被害者の乗った車は線路に止まっていたことから、列車に衝突されていた。ギブスたちは事件の背景を追うが、町の住民は誰もが何らかの罪を抱えており、一人の犯人に絞ることはできない。

それでも懸命な捜査の結果、正義が果たされる道筋は見えたものの、それが実行できなかったことに正義感の強いギブスは大きな葛藤を抱える。その後、本家シーズン23第5話「Now and Then(原題)」では、シーズン11にゲスト出演していたロマ・マフィア演じるヴェラ・ストリックランド特別捜査官が引退から復帰し、再び事件に関わる。

米Entertainment Weeklyのインタビューで共同ショーランナーのデヴィッド・J・ノースが、「今回の物語はドキュメンタリー『No One Saw a Thing(原題)』にゆるく基づいています。町のいじめ事件を描いた作品で、両シリーズの世界にぴったり合う話だったんです」と説明している。
本家のシーズン1からティモシー・マクギーを演じているショーン・マーレイは、「ほかのスピンオフとならクロスオーバーが可能でも、『~オリジンズ』は30年前の話で、タイムラインが違うから実現しないと思っていたんだ。だけど、本当にうまくやり遂げてくれたよ」と語っている。

今回のクロスオーバーで特筆すべきは、マーク・ハーモン演じるオリジナルのギブスが久々に姿を見せたことだ。ノースは、「この企画が実現するかどうかは、マークの承認次第でした。最終的に彼に、このエピソードがいかに重要で画期的かを説明し、時間を使ったクロスオーバーという、これまでに局がやったことのないユニークなエピソードだと話をしました。そうしたらマークに、“わかった、やろう”と言ってもらえたんです」と回想している。
『~オリジンズ』で若きギブスを演じるオースティン・ストウェルは、マークが参加した撮影時のエピソードを披露。「マークがギブス役でセットに足を踏み入れるのは、もしかしたら今回が最後になるかもしれないと思って、絶対に見逃せませんでした。彼は僕たちが一日中仕事をしていて、(翌日も)朝から仕事が待っていることを知っていたので、いつものマークらしく“家に帰って寝ろ”と言いました。でも僕が彼に、ある賢人(マーク)がかつて、“睡眠は過信されている”と言ったことを思い出させたら、彼は笑いながら“そうだったな。じゃあ早く帰れ”と答えました」
時を超えた画期的なクロスオーバーは、単なるキャラクターの交流にとどまらず、時代を超えた物語構築の挑戦となり、ギブスの正義感や新旧キャラクターの関係性、そしてキャスト陣の熱意が一体となった特別なエピソードとなっている。
『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』シーズン1~22はHuluにて配信中。『NCIS:オリジンズ』シーズン1はParamount+(パラプラ)にて配信中。(海外ドラマNAVI)
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