英国の文豪アーサー・コナン・ドイルが生んだ不朽の名探偵、シャーロック・ホームズ。これまで数えきれないほど映像化されてきたこの古典的名作が、ついにアニメーションシリーズとして新たな息吹を吹き込まれることになった。
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これまでの実写版とは一線を画す、斬新な世界観
この注目すべき企画を手がけるのは、大ヒットアニメーション映画『シュレック』シリーズのプロデューサーとして知られるデヴィッド・リップマンだ。彼は、ロンドンとロサンゼルスを拠点とするHarry King TelevisionのCEO、ニコラス・サーコムとともに、『Animated Sherlock(仮)』というタイトルで、大人の鑑賞に堪えうる本格ミステリーを製作すると発表した。
本シリーズのベースとなるのは、サーコムの著作『The Unexpurgated Adventures of Sherlock Holmes(原題)』。これまで数々の実写作品で描かれてきたホームズとは一線を画す、壮大かつ想像力に富んだ大胆な世界観を目指している。
リップマンは、『シュレック』シリーズの最初の2作品でプロデューサーを務めたほか、ジョニー・デップ主演の『グッバイ、リチャード!』や、マシュー・マコノヒーとアン・ハサウェイが共演したNetflixオリジナル映画『セレニティー:平穏の海』でも製作総指揮として参加。今回、アニメ版ホームズをどのように彩るのか期待が高まる。
成人向けに描かれるキャラクターの新たな一面
このシリーズは、大人の視聴者をターゲットに据えており、各シーズンはミステリーの大きな謎(ミステリーアーク)を軸にしながら、ドイルの原作に根ざした個々のエピソードで構成される予定だ。
ホームズ、ワトソン、ハドソン夫人、モリアーティといった主要キャラクターたちの背景が、現代的な視点から掘り下げられるという。これにより、国際的な成人視聴者層に向けた、より深みのあるキャラクター描写が展開されることだろう。
アニメならではの無限の可能性
サーコムは、アニメーションという表現手法について、「これまで以上に壮大で想像力豊かに、そして大胆なスケールでシャーロック・ホームズを再構築できる」とその可能性を力説している。
さらに「私たちは共に、時代を超えながらも新鮮さを感じさせるキャラクターやユーモア、冒険に満ちた独自のシャーロック・ホームズの世界を作り上げています」と語るサーコム。「『Animated Sherlock』が世界中の視聴者を驚かせ、世界で最も愛される文学的アイコンに新たなエネルギーを吹き込むことを心から楽しみにしています」と、この新しい試みへの熱意をアピールしている。
アニメーションで描かれることで、ミステリーの謎解きだけでなく、キャラクターの内面や人間関係にも深く迫る、これまでにないシャーロック・ホームズの世界が誕生するに違いない。(海外ドラマNAVI)
参考元:Variety