Netflixのスペイン発クライムドラマ『ペーパー・ハウス』の製作陣が手がける新作ドラマ『ビリオネアズ・シェルター』(原題:Billionaires’ Bunker)の魅力について、クリエイターコンビが語っている。
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閉鎖空間で繰り広げられる、予測不能な人間ドラマ
『ビリオネアズ・シェルター』の舞台は、スペインで最も裕福な人々が、核戦争の差し迫った脅威に備えて非難する特別な地下シェルター「キメラ・アンダーグラウンドパーク」。深い地下における閉鎖的な環境で、二つの富豪家族の間に緊張と不満が渦巻き、オレンジ色のユニフォームを着たスタッフがゲストたちのケアを担当する。
本シリーズは富裕層を皮肉りつつ、さまざまなジャンルを融合させた作品。共同クリエイターのアレックス・ピナは本作について、「『ビリオネアズ・シェルター』はメロドラマ、ブラックコメディ、刑務所ドラマ、サスペンスの融合と言えます」と語っている。
ピナは、「第1話から番組のトーンが変化していくのがわかると思います。富裕層が黙示録を逃れて、地下シェルターに潜り込むという設定自体が皮肉で、進むにつれてさまざまなジャンルが融合して変化します」と説明している。
コロナ禍のひらめきが作品の原点に
二人はコロナ禍にシリーズのアイデアを思いつき、ピナは「地下13階建ての建物が建設され始めたのを見て、この物語を描く絶好の機会だと思いました」と明かしている。そして、長年にわたる共同製作者エステル・マルティネス・ロバトとピナは、閉鎖的な環境で人間関係や心理を追求することが好きなのだという。ピナは、「『ペーパー・ハウス』もそうですが、キャラクターを極限まで追い込める環境が魅力です」とコメントし、ロバトも「シェルターの中では、外での富や地位はほとんど無力になり、キャラクターの本質や心、個人的な関係性に深く迫ることができます」と補足している。
『ビリオネアズ・シェルター』のセットは大規模で、7,200平方メートルを超えるマルチセットを使用し、360度カメラでドーム内部の臨場感を捉えている。300人が同時に収容可能で、最大3チームが同時に撮影できる設計となっている。セット内には高さ8メートルの盆栽を含む禅庭も再現され、完成までに5ヶ月を要したとのこと。ピナは、「これだけの技術的な挑戦を通じて、スペインの作品としてトップレベルに到達できたと思います」と自信をうかがわせている。
本作は、バーチャルプロダクションを多用したスペイン初のNetflixシリーズとなり、「これまでにスペインで製作された中で最も野心的な映像プロジェクトの一つ」としてNetflixも評価している。ピナは「英語圏の作品と十分に競争できる」と述べ、「『ペーパー・ハウス』の成功が示したことは今も変わらず、大規模なテレビシリーズを作り続ける中で、我々は完全に世界のエンタメ市場の一員だと感じています」と語った。
『ペーパー・ハウス』の製作陣が贈る大作ドラマ『ビリオネアズ・シェルター』は、Netflixにて9月19日(金)より配信スタート。(海外ドラマNAVI)