Netflixは、日本時間9月15日(月・祝)に行われた第77回プライムタイム・エミー賞の受賞式で、『アドレセンス』がリミテッドシリーズ/アンソロジーシリーズ部門で作品賞を受賞したほか、現在15歳のオーウェン・クーパーが助演男優賞を受賞し史上最年少でのエミー賞受賞の快挙を成し遂げ、さらに監督賞(フィリップ・バランティーニ)、脚本賞、主演男優賞(スティーヴン・グレアム)、助演女優賞(エリン・ドハーティ)にも輝き主要6部門の受賞を果たした。
『アドレセンス』は、エミー賞の前哨戦とされる技術者たちに贈られる“プライムタイム・クリエイティブ・アーツ・エミー賞”の撮影賞、キャスティング賞と併せ、合計8の受賞となった。
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オーウェン・クーパーが史上最年少のエミー賞受賞
米ゴッサムTVアワードなどでも話題をさらってきたイギリス発の全4話のリミテッドシリーズ『アドレセンス』が、リミテッドシリーズ部門で作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞、助演女優賞、助演男優賞と合計6受賞に輝いた。イギリスの首相が“強い衝撃を受けた”と語り、政府の支援を受けて英国全土の中等学校で視聴可能となることが決定したほどの世界的話題作が、テレビ番組における世界最高峰の栄誉とされるエミー賞でも圧倒的な存在感を発揮。
13才の少年ジェイミー・ミラー(演:オーウェン・クーパー)が同じ学校に通う少女の殺害容疑で逮捕されたことで、家族が崩壊していく様を描き出す。“1話約60分をワンカット撮影”というその匠さと美しさに加え、内包されたテーマの鋭さ、語り口の斬新さ、そして本作が俳優デビュー作となったニュースター、現在15歳のオーウェン・クーパーの微細な演技力と圧倒的な存在感などが話題を呼び続け、Netflixの英語シリーズにおいて、『ウェンズデー』に続き歴代2位の視聴数を記録するという快挙を達成してきた。
約500人もの候補からジェイミー役に選ばれたオーウェンがワンカット撮影をものともしない全身全霊の熱演を魅せている。プロデューサーにはブラッド・ピットも名を連ね、監督賞にも輝いたフィリップ・バランティーニ監督は本作の大成功によりハリウッド大作の監督も打診されている。今回の快挙を機に、『アドレセンス』、そして出演陣と制作陣の躍進は加速するに違いない。
Netflixが技術面でも確かなクオリティを証明
先日発表された“プライムタイム・クリエイティブ・アーツ・エミー賞”では、『ダーマー』に続くライアン・マーフィーによる『モンスターズ:メネンデス兄弟の物語』(独占配信中)が編集賞(リミテッドシリーズ/アンソロジーシリーズ/テレビ映画部門)を受賞し、元海兵の男が不正に立ち向かう復讐サスペンス映画『レベル・リッジ』(独占配信中)が作品賞(テレビ映画部門)、『ブリジャートン家』(独占配信中)が時代劇衣装賞や時代劇/ファンタジー・SFヘアスタイリング賞をそれぞれ受賞し、Netflixが技術面でも確かなクオリティを証明する結果に。
また、世界最高峰のオンラインゲーム「リーグ・オブ・レジェンド」が原作、Netflix史上最も人気を誇るアニメシリーズ『アーケイン』(独占配信中)がアニメーション番組賞、アニメーション番組音響編集賞、アニメーション個人功績賞を受賞、さらには、『クィア・アイ』(独占配信中)が構成型リアリティ番組賞、『ラブ・オン・スペクトラム 〜自閉症だけど恋したい!〜』(独占配信中)が非構成型リアリティ番組賞 やリアリティ番組キャスティング賞を受賞、 『コナン・オブライアンのマーク・トウェイン賞受賞スペシャル』(独占配信中)がバラエティスペシャル作品賞を受賞するなど、リアリティショーやコメディショーなど、ドラマシリーズや映画、アニメだけでなく、ジャンルを横断する多様な作品の存在感を改めて示す結果となった。
(海外ドラマNAVI)