『グレアナ』パトリック・デンプシー、スリラードラマでアルツハイマー病の殺し屋に

人気医療ドラマ『グレイズ・アナトミー』のデレク・シェパード役で人気を博したパトリック・デンプシーが、米FOXのドラマ『Memory of a Killer(原題)』で、早期アルツハイマー病を発症した殺し屋を演じることが明らかとなった。

 

二重生活を送るアルツハイマーの殺し屋役

本プロジェクトは、2003年公開のベルギー映画『ザ・ヒットマン』に着想を得ており、同作は2022年に、アクション映画『96時間』シリーズなどで知られるリーアム・ニーソンを主演に迎え、『MEMORY メモリー』としてハリウッドでリメイクされた。

パトリックが演じる主人公アンジェロ・レッダはニューヨークの恐るべき殺し屋、そして北部クーパーズタウンに暮らすコピー機のセールスマン・父親という、まったく異なる二つ人生を生きている。アルツハイマー病で兄を亡くしたアンジェロが同病と診断されたことで、殺し屋とファミリーマンという両方の人生が脅かされることになる。

また、最近亡くなった彼の妻の死が事故ではなかった可能性が、さらに事態を複雑にする。そして、妊娠中の娘が何者かに狙われたことで彼の“二重生活”を隔てていた壁が崩れ落ち、アンジェロは過去の殺人事件を手がかりに、家族を狙う者を阻止しなければならなくなる。しかし、そのリストは果てしなく長い。『Memory of a Killer』は、記憶を失いつつある男が良心を取り戻していく贖罪の物語だと紹介されている。

スタッフに名を連ねるのは…

脚本・プロデュースを手がけるのは、『ロンドン警視庁コリン・サットンの事件簿』『警視グレイス』などのエド・ホイットモアと、『セーフハウス ~もう一人の殺人鬼~』のトレイシー・マローン。『MEMORY メモリー』で監督を務めたマーティン・キャンベルとプロデューサーのキャシー・シュルマン、アーサー・サルキシアン、ペーター・ブカートが製作総指揮に名を連ねる。

FOXテレビジョン・ネットワークのマイケル・ソーン社長はパトリックが演じるアンジェロ役について、「『24 TWENTY FOUR』や『Dr.HOUSE ―ドクター・ハウス―』の精神を受け継ぎ、FOXならではの大胆な新キャラクター、想像を絶する危険に立ち向かう複雑なアンチヒーローをお届けします」と意気込みを語った。

『グレアナ』以来の地上波ドラマ出演!

ここ近年、『魔法にかけられて2』『フェラーリ』など映画界を中心に活動していたパトリックは、『デクスター ~警察官は殺人鬼』の前日譚ドラマ『Dexter: Original Sin(原題)』でドラマ界に復帰したが、地上波局の番組出演は『グレイズ・アナトミー』以来となる。

もととなる映画『MEMORY メモリー』はPrime Videoで配信中。(海外ドラマNAVI)

参考元:The Hollywood Reporter

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