
2019年に出版されたモーリーン・キャラハンのノンフィクション書籍「American Predator: The Hunt for the Most Meticulous Serial Killer of the 21st Century」が、テレビドラマ化されることが決定した。
本作は、アメリカ犯罪史でも異例の存在とされる連続殺人犯・イスラエル・キーズの実話を描いている。
実在の殺人犯イスラエル・キーズの実話を完全ドラマ化
キーズは、14年間にわたりアメリカ各地で無差別に犯行を重ねた冷血な殺人鬼。彼は、事前に武器や現金を詰めた“殺人キット”を全米各地に埋め、それを使って犯行を繰り返していた。
彼は飛行機で都市に飛び、レンタカーで何千キロも移動し、見知らぬ人の家に侵入。白昼堂々とターゲットを誘拐し、数時間以内に殺害と遺体処理を完了させていた。この徹底した準備と緻密な計画性から、彼は「几帳面すぎる殺人鬼」とも呼ばれている。
犯行後はアラスカの自宅に戻り、愛娘を育てる寡黙な建設作業員として平凡な日常を装っていたという。その二重生活ぶりが多くの人々を戦慄させた。
FBI捜査の裏側、そして未解決事件の数々
このドラマでは、FBIがどのようにしてキーズを追い詰めたのか、その詳細な捜査過程も描かれる。
キーズの犯行は徹底して無差別かつ計画的で、明確な犯行動機や被害者の共通点がなかったことから、捜査は困難を極めた。彼が関与したと見られる事件の多くはいまだ未解決であり、その恐るべき実態は現代犯罪史の中でも異質な存在として語り継がれている。
本シリーズのショーランナーを務めるのは、USAネットワークの人気ドラマ『Queen of the South ~女王への階段~』で知られるスコット・ローゼンバウム。
彼はこれまでに、Foxの『ギャング・イン・LA』、NBCの『CHUCK/チャック』、ABCの『V』などで製作総指揮を務めている。
衝撃の実話をもとにした本作が、どのような形で映像化されるのか。今後の続報に注目が集まる。(海外ドラマNAVI)
Photo:参照元:Deadline