
人気スパイシリーズ『シタデル』の国際スピンオフ作品『シタデル ハニー バニー』と『シタデル ディアナ』が、Amazonにて打ち切られることが決定。
どちらも今後は単独シリーズとして続かないが、完全に消えるわけではない。物語は本編『シタデル』シーズン2に統合されることになるという。
高評価のスピンオフ、なぜ終了?
『ハニーバニー』はインドを舞台に、『ディアナ』はイタリアを舞台に展開されたスピンオフ作品で、どちらもルッソ兄弟(『アベンジャーズ/エンドゲーム』)が製作総指揮を務めていた。それぞれ「シタデル」という国際スパイ機関の異なる派閥を描き、好評を博していた。
実際に『ハニーバニー』は2024年11月のリリース初週末でPrime Video史上最多視聴数を記録し、『ダイアナ』も2024年10月にイタリア発オリジナル作品としては過去最高のローンチとなった。
それにもかかわらず、両作品は打ち切りに。背景には、Amazon MGMスタジオの前テレビ部門責任者ジェニファー・サルケの退任があるとされる。彼女は『シタデル』のユニバース構築と、グローバル展開を主導していた。しかし、シリーズが思ったほどの話題を呼ばなかったことが、退任に影響した可能性があるという。
『シタデル』本編シーズン2で描かれる“その後”
Amazon MGMスタジオの現テレビ部門責任者、ヴァーノン・サンダースは次のようにコメントしている。
「これらの国際的な物語は単独シリーズとしては続かないものの、『シタデル』シーズン2はこれまでで最もスリリングな展開になります。ナディア、メイソン、オリックの感情的な旅が、マンティコアという容赦ない敵との対決の中でさらに深まることでしょう」
シーズン2のあらすじは以下の通り。
「シーズン1の出来事から1か月後、シタデルのスパイたちは地下に潜伏していた。世界中でマンティコアのエージェントに追われる中、ブラジルの億万長者パウロ・ブラガが、シタデルのバーナード・オリックが開発した壊滅的なテクノロジーを世界に放とうとする。彼らは、新たな型破りなスパイチームと手を組むことになる――」
シーズン2には、リチャード・マッデン、プリヤンカー・チョープラー・ジョナス、スタンリー・トゥッチ、レスリー・マンヴィルといったおなじみのキャストが引き続き登場予定。
スピンオフの打ち切りは残念だが、物語は終わらない。すべてが『シタデル』本編に集約され、よりスケールアップした展開が期待される。2026年配信予定のシーズン2に注目したい。
『シタデル』『シタデル ハニー バニー』『シタデル ディアナ』のシーズン1は、Amazonプライムビデオにて配信中。(海外ドラマNAVI)
Photo:『シタデル』 Prime Videoで独占配信中 © Amazon Studios