
Apple TV+のコメディドラマ『神話クエスト:レイヴンズ・バンケット』は、4シーズン続いた後に打ち切りとなった。だが、その最終シーズンは3月末時点ですでに全話配信されていたにもかかわらず、来週お目見えする新たなバージョンのシーズン4フィナーレで、ファンにある区切りを提供することになるという。米Varietyなど複数のメディアが報じている。
シリーズ最終話を異例のアップデート
本作の舞台は、架空のファンタジー・ビデオゲームの開発者たちの日常。凄いゲームを世に出して称賛されたい自分大好きなクリエイターや、なんでも細かく言ってくる弁護士のようなスタッフ、なぜか皆から慕われていないスタッフといったアクの強い人ばかりが奮闘する日々を追ったコメディだ。本編に登場するゲームは、「アサシン クリード」シリーズなどの世界的大ヒットゲームの制作会社として知られるUbisoft社の協力のもと制作されていた。そんな同作は2020年から4シーズン、特別エピソードやボーナスエピソードも含めた全40話にわたって配信され、スピンオフの『サイド・クエスト』も今年3月にお披露目と、珍しい業界にスポットを当てた人気シリーズだった。
「終わりというものはつらいものです。しかし、素晴らしい4シーズンを経て本作は幕を閉じます」と、制作総指揮を務めたメーガン・ガンツ(『モダン・ファミリー』)、デヴィッド・ホーンズビー(『フィラデルフィアは今日も晴れ』)、ロブ・マケルヘニー(『ようこそレクサムへ』)は共同声明でコメント。また、新たな最終話に関して以下のように述べた。「この作品と、その中で築き上げることができた世界とを、とても誇りに思っています。ファンの皆さん、一緒に遊んでくれてありがとうございます。Apple社のパートナーの皆さん、私たちのビジョンを当初から信じてくれてありがとうございます。終わりはつらいものですが、Apple社の素晴らしい計らいのおかげで、私たちはファイナルエピソードに最後のアップデートをすることができることになりました。それにより、単なるゲームオーバーではなく、きちんとお別れを告げることができます」
ガンツはさらにInstagramを通じて、作中でデヴィッド・ブリトルスビーを演じた共同プロデューサーのホーンズビーに対し、「馬鹿げた衣装で何度も長い夜を過ごしたり、私と一緒に脚本を書いたり書き直したり、Cゲートが閉まった後で(撮影スタジオがある)ラドフォードの敷地を出る時に毎回一緒に恥ずかしい思いをしてくれたりして、本当にありがとう」と感謝の言葉を述べた。
同番組でゲームエンジニアのポピー・リーを演じ、シーズン4のエピソード監督も務めたシャーロット・ニクダオ(『マイティ・ソー バトルロイヤル』)もInstagramでこのように述べた。「この仕事に就けて、こんなにも夢中になれるドラマを4シーズン作り、複雑で素晴らしいキャラクターを演じ、一生仲良くできる友人や人生を大きく変えるような恩師に出会って、彼らなしでは自分がどうなっていたのか想像もつかなくなるとは思ってもみなかった」と、本作のオーディションを受けた際の動画も添えた投稿に綴っている。彼女はさらに、「さようなら。このお別れに打ちのめされているけど、それ以上にこの夢が叶ったことにとても感謝しているの。私を信じ、可能性は限りないことを教えてくれたマケルヘニーとガンツ、そして一緒に笑ったり泣いたりしたファンのみんな、ありがとう」と感謝した。
『神話クエスト:レイヴンズ・バンケット』はApple TV+で始まった最初のオリジナルシリーズの一つで、2019年11月のApple TV+ローンチから間もない2020年2月にリリース開始。同社は視聴率情報を公表していないが、本作はシリーズ開始当初から高い評価を得ており、シーズン4はRotten Tomatoesの批評家支持率は平均97%だった。
『神話クエスト:レイヴンズ・バンケット』全4シーズンはApple TV+で配信中。(海外ドラマNAVI)
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Photo:『神話クエスト:レイヴンズ・バンケット』© Apple TV+