ニール・ゲイマン、性的暴行疑惑に反論!証拠のメールがあると主張

人気ドラマ『グッド・オーメンズ』『サンドマン』の原作者として知られるニール・ゲイマンが、性的暴行疑惑に対して真っ向から反論した。彼は、レイプの告発が「虚偽」であり、その証拠となるテキストメッセージが存在すると主張している。

 

ニール・ゲイマン「疑惑は虚偽」と強調

この問題は、ゲイマンと元妻アマンダ・パーマーのベビーシッターだったスカーレット・パブロヴィッチさんからの告発に端を発する。彼女はゲイマンに対し、レイプや人身売買などの重大な違反行為を主張し、100万ドルの損害賠償を求める訴訟を起こした。しかし、ゲイマン側はこれを「偽装」と断じ、アメリカの裁判所で扱われるべきではないと主張している。

ゲイマンは、ウィスコンシン州の連邦裁判所に提出した却下申立書で、「パブロヴィッチの告発は明確に虚偽である」と述べた。さらに、「ニュージーランドの法執行機関が彼女の訴えを徹底的に調査した結果、根拠がないと判断された」とし、不正行為を裏付ける証拠は存在しないと強調している。

携帯メールが証拠に?

ゲイマンの弁護士は、2022年にパブロヴィッチが送ったとされるWhatsAppメッセージを提出。その中には「それは合意の上だった」「あなたのことを考えて頭がいっぱい」といった内容が含まれており、合意のもとでの関係だったことを示唆している。

また、ゲイマン側は、「この訴訟はすべてニュージーランドで起きた出来事に基づいており、ウィスコンシン州の裁判所には管轄権がない」と主張。「ウィスコンシン州の連邦裁判所や米国の他の連邦裁判所で彼女の訴訟を裁定する法的権限はない」と付け加えている。

業界への影響広がる

今回の告発により、ゲイマンのキャリアにも影響が及んでいる。彼はCAAおよびCasarotto Ramsay & Associatesのクライアントリストから外され、出版社のダークホース・コミックスも契約を解除。また、英国での『コラライン』の舞台制作が中止されるなど、業界からの距離が広がりつつある。さらに、Prime Videoの『グッド・オーメンズ』シーズン3は90分の1話のみに短縮され、ディズニーは「The Graveyard Book(原題)」の映画化プロジェクトを一時停止している。

ゲイマン側の却下申立てに対し、パブロビッチの弁護士は現在コメントを控えている。パブロビッチの主張は、ニューヨーク・マガジンの記事「There Is No Safe Word」や、Tortoise Mediaのポッドキャスト「Master: The Allegations Against Neil Gaiman」とも一致しており、今後さらなる展開が予想される。

ゲイマン自身は、1月の声明で「過去を振り返り、申し立てられていることではなく、実際に起こったことを再確認したが、私は誰とも非合意の性的行為をしたことはない」と改めて否定している。今後、法的な動向に注目が集まりそうだ。(海外ドラマNAVI)

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