『キャプテン・アメリカ』最新作でも登場!MCUのキーアイテム“ヴィブラニウム”とは?

マーベル・スタジオの劇場公開最新作『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』が大ヒット公開中。主人公は、初代キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースから最も信頼され、『アベンジャーズ/エンドゲーム』のラストでヒーロー引退を決めたスティーブから、正義の象徴である盾を託されたサム・ウィルソン。

彼が継承した盾、そして今回サムが携える翼にも使われているのが、ヴィブラニウムだ。ブラックパンサーの故郷であるワカンダでのみ産出されるヴィブラニウムは、ダイヤモンド以上の硬度と強度を誇るとされ、受けた衝撃を吸収する作用もあり、ヒーローの戦闘用スーツや武器に使われることもしばしば。

この度、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)におけるヴィブラニウムの登場をおさらいする。そして、今作には、新たにアダマンチウムという元素も登場する。

 

アイアンマンの父親が発見

初めてヴィブラニウムに言及されたのは、1940年代を描き、“初代”キャップことスティーブがヒーローになる過程を描いた『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』。のちのアイアンマン=トニー・スタークの父親であるハワード・スタークがヴィブラニウムを発見し、鉄を合わせて合金にし、スティーブのために盾を生み出した。その後、『アベンジャーズ』では雷神ソーが持つ無敵のハンマー“ムジョルニア”の衝撃をも受け止めるなど、“ヴィブラニウム製”が圧倒的な頑強さを誇る様を随所で見せつけてきた。

そして、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』ではヴィブラニウムがワカンダのみで採掘されることが明かされ、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』では、初登場したワカンダの王子ティ・チャラ=ブラックパンサーがヴィブラニウム製のスーツを身にまとい戦いへ参戦。スティーブの盾に傷を付けるなど、互角の“硬度”を見せた。

そして満を持してワカンダが本格登場を果たした『ブラックパンサー』では、ヴィブラニウムが遥か昔に地球に落ちてきた隕石から採掘できるものであることが明かされた。ワカンダはヴィブラニウムの影響を受けたハーブをあらゆる場面で活用したり、様々な道具やテクノロジーを開発し、高度な科学技術を誇る今の超文明国家となっていった。そして、『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』では、ヴィブラニウムがワカンダ以外に海底にも落下していたことが判明。それを巡って、海の王国タロカンとワカンダの戦いが勃発した。

こうして常にMCUのストーリーの要所に在り続けてきたヴィブラニウム。戦闘の勝敗を決する要になったり、争いごとがはじまってしまうきっかけにもなってきた。そして本作では、新たな元素、アダマンチウムが登場。“とある場所”で見つけ出されたアダマンチウムは、米大統領ロス(ハリソン・フォード)の説明によると、あらゆる分野での活用が期待できる有望な資源であり、その研究をリードする国が覇権の鍵を握るとさえ言われている。

「X-MEN」シリーズでは、あのウルヴァリンの爪や骨格に含まれており、その強度は圧倒的だが…今後のMCUで、アダマンチウムの存在があらゆる形で物語の鍵を握っていくことになるのかもしれない。

本作は“正義の象徴”を受け継いだキャプテン・アメリカ、サム・ウィルソンの物語。ある日、ロスが開く国際会議でテロ事件が発生。それをきっかけに生まれた日本を含む各国の対立が、世界大戦の危機にまで発展していく。混乱を食い止めようとするキャプテン・アメリカに、最強パワーを誇るレッドハルクと化したロスが襲いかかる――だが、全ては“ある人物”によって仕組まれた陰謀だった―。キャプテン・アメリカは“世界の暴走”を止めることができるのか。各国の対立は混迷を極め、平岳大(『SHOGUN 将軍』)演じる日本の首相・尾崎の思惑も絡み合っていくが――究極の空中戦で繰り広げるサスペンス・アクション超大作。

(海外ドラマNAVI)

Photo:『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』大ヒット公開中 ©︎ 2025 MARVEL.