『ザ・クラウン』ファン必見の新ドラマ『マキシマ オランダ・プリンセス物語』の魅力や見どころは?
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オランダのマキシマ王妃とウィレム=アレクサンダー国王の出会いから、結婚に至るまでのラブストーリーを描いたオランダ発のドラマ『マキシマ オランダ・プリンセス物語』。NHKで日本初放送の本シリーズの魅力や見どころを、製作スタッフが語っているので紹介したい。

 

海外ドラマ『マキシマ』とは?

『マキシマ』は、オランダのジャーナリスト、マルシア・ルイテンがマキシマ王妃50歳の誕生日を祝し、執筆した伝記を脚色したドラマシリーズ。

1999年、祖国アルゼンチンから米ニューヨークへ所を移したマキシマ・ソレギエタは、休暇先のスペインで友人を介してオランダの皇太子ウィレムと出会う。二人は徐々に愛を深めていくが、マキシマの父ホルヘが、かつてアルゼンチンの悪名高い軍事独裁政権下で閣僚だったことが大きな問題となり、そういった障害を二人がどう乗り越えていくかが描かれる。

海外ドラマ『マキシマ』の見どころ

ドイツで『マキシマ』の配給を手がけるBeta Filmで、北欧・ベネルクス(ベルギー、オランダ、ルクセンブルク)を担当するJustus Riesenkampff氏が、本シリーズの見どころについて語っている。

「これは、現存の王室を題材にした2番目のドラマシリーズです 。他には、『ザ・クラウン』くらいしか思い当たりません。そして、このシリーズを、さらに魅力的にする要素が数多くあります。文化の衝突もありますし、ハッピーエンドを迎える壮大な愛の物語です。間違いなく、今の時代と世界中の観客向けの作品です」

また、プロデューサーを務めるレイチェル・ヴァン・ボメルは、『マキシマ』には「シェイクスピア的な要素もある」と付け加えている。「彼らが出会った時、すべてが順調だった訳ではありません。マキシマの父親が何者なのかマスコミが知るや否や、オランダで大きな議論が巻き起こりました。プロデューサーとして、オーガニックなドラマ性を描けることは大きな助けになりました」

マキシマの父親ホルヘは、アルゼンチンで1976年から1983年まで続いた軍事独裁政権で、最も長く文民大臣を務めた人物の一人だ。ホルヘは、2002年に執り行われたマキシマのロイヤル・ウェディングに出席を許されず、その後も彼の存在は論争を呼び続けた。

ボメルは、政治的なアプローチについては事実に忠実でありたい一方、政治的な議論を始めたくなかったため、最終的にマキシマ自身の視点を取り入れることに決めたと明かしている。

その他にも、『マキシマ』はニューヨークやスペイン、ベルギー、オランダで撮影され、国際的な都市を映像で楽しめる点も魅力となっている。ブエノスアイレスのシーンの多くは、この都市が旧大陸と似ていることからヨーロッパで撮影されたそうだ。

しかし、アルゼンチンのシーンをヨーロッパで撮影できたとはいえ、ボメルは実在の人物の国籍に合わせて、俳優をキャスティングする必要があると思っていたという。その結果、アルゼンチン出身のデルフィナ・チャベス(『アルゼンチーナ~情熱と復讐の果て~』)がマキシマ役、オランダ出身のマルタイン・ラケマイヤー(『わたしたちのハッピー・エンディング2023』)がウィレム=アレクサンダー皇太子役に抜擢された。

王室ドラマや、『ザ・クラウン』のファン必見の『マキシマ オランダ・プリンセス物語』は、1月29日(水)よりBSプレミアム4Kにて放送開始。

(海外ドラマNAVI)