『FRINGE/フリンジ』製作者がスティーヴン・キングのダークファンタジー小説をドラマ化

“フリンジ・サイエンス”こと非主流科学をテーマにした異色SFドラマ『FRINGE/フリンジ』で製作総指揮・脚本・監督を務めたJ・H・ワイマンが、“ホラーの帝王”との異名を誇るスティーヴン・キングの小説「Fairy Tale(原題)」をドラマ化することが明らかとなった。米Deadlineが報じている。

映画に収まりきらないスケールのため方針変更

2022年に出版されたダークファンタジー「Fairy Tale」(邦訳は未出版)の主人公は、母親を事故で亡くし、その悲しみから酒に溺れた父親の面倒を見るチャーリー・リード。彼は17歳の時に、レーダーという犬と引きこもりの老紳士ハワード・ボウディッチに出会う。ボウディッチは死に際に奇妙な秘密をカセットテープに残し、チャーリーに「裏庭の小屋には別の世界への入り口がある」と告げる…。

ホラーの秀作を数多く生み出しているA24が製作し、全10話のドラマシリーズで監督を務めるのは、スパイ・アクション映画『ボーン・アイデンティティー』シリーズや、『キャプテン・フィリップス』でメガホンを取ったポール・グリーングラス。ワイマンはショーランナーを担い、グリーングラスとともに脚本も手がける予定だ。製作総指揮には、『28日後...』シリーズの続編映画『28 Years Later(原題)』で製作を担うピーター・ライスも名を連ねる。

これまでにワイマンは、『FRINGE/フリンジ』のほか、『ALMOST HUMAN/オールモスト・ヒューマン』『DEBRIS/デブリ』でクリエイターを務め、『ザ・メキシカン』や『デッドマン・ダウン』といった映画にも参加している。

「Fairy Tale」は、出版時に映像化の権利をめぐって大手スタジオが入札合戦を繰り広げ、最終的にユニバーサル・ピクチャーズが獲得した。しかし、600ページ以上のボリュームを誇る原作を2時間の映画にまとめることは不可能だと判断され、ユニバーサルはプロジェクトを断念した。

その後、原作を読んで夢中になったライスが、映画版の監督を務めるはずだったグリーングラスと、新たに参加したワイマンとともにドラマ化を押し進めていったとのこと。現時点で『Fairy Tale』の拠点となるプラットフォームやリリース時期は不明。出演するキャストなどの発表を待ちたい。

『FRINGE/フリンジ』全5シーズンはHuluにて配信中。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Deadline


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Photo:『FRINGE/フリンジ』© 2009 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.