『SHERLOCK』アンドリュー・スコット、悪役はもう演じたくない!?

英人気ドラマ『SHERLOCK/シャーロック』で4シーズンにわたり、悪役のジェームズ・モリアーティ役を演じたアンドリュー・スコットが、「もうヴィランは演じたくない」との想いを吐露している。

そこまで悪役が得意じゃない

『SHERLOCK』でアンドリューが演じたモリアーティは、名探偵シャーロック・ホームズの宿敵。自称「世界で唯一のコンサルタント犯罪者」と名乗る彼は頭脳明晰で、その知性を駆使して犯罪や陰謀を巧妙かつ狡猾に仕組むキャラクター。シャーロックとの知的な対決を楽しんでいる様子のモリアーティの存在感はシリーズ全体を盛り上げ、重要な役割を果たした。

そんな魅力的なヴィランを見事に演じ切ったアンドリューだが、しばらく悪役とは距離を置きたいようだ。英GQのインタビューで彼は、悪役を演じることについて次のように語っている。

「正直なところ、もう一度行きたいと思える領域ではありません。今では自分が何者であるかが少し分かるようになってきて、自分が関心を持っている仕事は、どちらかというとグレーゾーンにあるような気がします。(その時は)そう思わなかったのかもしれないけど、僕はそこまで悪役が得意じゃないのかもしれません」

その発言から察するところ、アンドリューはどこから見ても悪役のキャラクターよりも、白も黒の部分も兼ね備えた複雑でグレーな人物を演じたいと思っているようだ。

これまでにアンドリューは、映画『007 スペクター』でもジェームズ・ボンドが属する諜報機関MI5の責任者を務めながらも、実は悪の組織に繋がっていた悪役、Cことマックス・デンビー役を演じたことがある。しかし、その他の作品ではドラマ『Fleabag フリーバッグ』でイケメンすぎる牧師役、映画『マイ ビューティフル ガーデン』では善良な料理人ヴァーノンを演じ、印象的な役を演じて評価されている。

なおアンドリューは、映画『太陽がいっぱい』をドラマ化した『Ripley(原題)』に主演しており、Netflixにて配信予定だ。また、山田太一の傑作小説「異人たちとの夏」を映画化した『異人たち』の日本公開も決まっている。(海外ドラマNAVI)

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