全米で配信中の海外ドラマおよび映画(ドキュメンタリー・リアリティショー含む)におけるランキングトップ10(ニールセン調べ)が発表された。
「オリジナル」「非オリジナル(放映権を獲得した他社作品)」「映画」という3部門における全米でのストリーミング(配信)ランキングにおいて、該当する週でトップ10入りを果たした作品の中から、編集部がピックアップした注目作をご紹介。
配信ランキング(ニールセン調べ)
2023年3月20日(月)から3月26日(日)までの順位は以下の通り。
※()内は前週の順位。★は前週ランクインしていなかったもの(新作、新シーズンが配信スタートとなったもの、旧作など全て含む)
1.『ナイト・エージェント』(Netflix/計10話)...26億400万分 ★
2.『暗黒と神秘の骨』(Netflix/計16話)...10億3400万分 ←(2)
3.『マンダロリアン』(Disney+/計20話)...7億9500万分 ←(3)
4.『ウェーコ事件:アメリカに訪れた終末の日』(Netflix/計3話)...7億3800万分 ★
5.『ラブ・イズ・ブラインド ~外見なんて関係ない?!』(Netflix/計48話)...6億9100万分 ★
6.『YOU ―君がすべて―』(Netflix/計40話)...5億7900万分 ↓(1)
7.『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』(Apple TV+/計24話)...5億6800万分 ↓(6)
8.『アウターバンクス』(Netflix/計30話)...5億5600万分 ↓(4)
9.『ギャビーのドールハウス』(Netflix/計51話)...3億8300万分 ↑(10)
10. 『デイジー・ジョーンズ・アンド・ザ・シックスがマジで最高だった頃』(Prime Video/計10話)...3億3400万分 ★
1.『サウスパーク』(HBO Max/計311話)...8億3100万分 ↑(4)
2.『NCIS~ネイビー犯罪捜査班』(Netflix / Paramount+/計339話)...7億9700万分 ↓(1)
3.『ココメロン ~うたってまなぼう~』(Netflix/計21話)...7億7500万分 ↑(5)
4.『ブルーイ』(Disney+/計114話)...7億4400万分 ↓(3)
5.『グレイズ・アナトミー』(Netflix/計397話)..6億1000万分 ↑(6)
6.『SUPERNATURAL スーパーナチュラル』(Netflix/計327話)...5億8300万分 ↑(7)
7.『ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則』(HBO Max/計265話)...4億8100万分 ↑(10)
8.『ウォーキング・デッド』(Netflix/計177話)...4億7600万分 ★
9.『シェイムレス 俺たちに恥はない』(Netflix/計134話)...4億6700万分 ★
10.『ギルモア・ガールズ』(Netflix/計153話)...4億800万分 ↓(8)
2.『ブルータル・ジャスティス』(Netflix/計1話)...4億7600万分 ←(2)
3.(NEW)『ピーターと魔法の象』(Netflix/計1話)...2億5700万分 ★
4. 『モアナと伝説の海』(Disney+/計1話)...2億5400万分 ↑(6)
5.『長ぐつをはいたネコと9つの命』(Peacock/計1話)...2億5400万分 ↓(3)
6.『NOPE/ノープ』(Prime Video/計1話)...2億4900万分 ★
7.『刑事ジョン・ルーサー:フォールン・サン』(Netflix/計1話)...8億5900万分 ↓(1)
8.『トップガン マーヴェリック』(Paramount+/計1話)...2億1900万分 ★
9.『ノック 終末の訪問者』(Peacock/計1話)...1億8600万分 ★
10.『ミニオンズ フィーバー』(Netflix/計1話)...1億8100分 ←(10)
※配信先は現地アメリカでのプラットフォーム配信先。
【オリジナル】ポリティカル・アクションが1位に
オリジナルシリーズでは3月23日から配信が始まったNetflixの『ナイト・エージェント』が初登場1位を獲得。アメリカのジャーナリストであり小説家のマシュー・クワークが2019年に発表したポリティカル・アクションを原作とする本作。鳴ることのない緊急電話番を担当するFBI捜査官ピーターが、ホワイトハウスに潜むスパイをめぐる陰謀に巻き込まれていく…というストーリー。
これまでジェラルド・バトラーやチャニング・テイタムといった男たちがホワイトハウスを守るべく闘ってきたが、新たに仲間入りを果たしたのがガブリエル・バッソ。海外ドラマでは『キャシーのbig C いま私にできること』のアダム・ジェイミソン役で知られるガブリエルは、最近では『ヒルビリー・エレジー -郷愁の哀歌-』や『砂上の法廷』などに出演していた。
そんなガブリエルは本作でもほとんどのアクションシーンを自分で担当。「小さい頃から、ずっとボクシングをやってきた。子供の時にスポーツ版ケンカといえるようなテコンドーをやった。その動きがタメになったと思う。それからキックボクシングとムエタイもやったことがある。組み技が僕にとっては新鮮で、習っていたんだ」と小さい頃から親しんでいた武術がアクションシーンに役立ったNetflixへのインタビューで明かしている。スリリングなストーリーはもちろん、ガブリエル渾身のアクションシーンもみどころだ。
10位には3月24日に全10話が揃った『デイジー・ジョーンズ・アンド・ザ・シックスがマジで最高だった頃』が初登場。絶頂の最中、解散することになった架空のバンドを描くロマンスシリーズでライリー・キーオやサム・クラフリンといった豪華俳優陣が共演。製作総指揮にはリース・ウィザースプーンも名を連ねている。ミニシリーズとして完結するので、イッキ見にもおすすめ。
【非オリジナル】『ウォーキング・デッド』がTOP10入り
非オリジナルシリーズでは海外アニメ『サウスパーク』が1位に浮上。新たにTOP10入りを果たしたのは、『ウォーキング・デッド』と『シェイムレス 俺たちに恥はない』の2作。『ウォーキング・デッド』は新作スピンオフ企画が進行中。中でも最初に解禁すると思われるローレン・コーハン演じるマギーとジェフリー・ディーン・モーガン演じるニーガンを主人公にした『The Walking Dead: Dead City(原題)』は、6月に初公開を迎えるとの噂も。当初の企画から変更と延期を重ねているだけに、早く一連のスピンオフシリーズが見られるようになってほしい。
【映画】知る人ぞ知る異色作
映画では、2019年に公開されたサスペンス『フロッグ』が米国のNetflixで配信されてバズっており1位を獲得。日本では2021年に開催された<未体験ゾーンの映画たち2021>にて上映された。知る人ぞ知る異色作である本作の原題は『I see you』。見て初めて繋がるタイトルの繋がりにゾッとするに違いない。予測不能の展開に釘付けになるのはもちろん、児童虐待やホームレスなど様々な社会問題を考えさせられる内容になっているので、一見の価値あり。
(KanaKo)
Photo:『ナイト・エージェント』© 2023 Netflix, Inc.