ビリー・クラダップ、最新作『ハロー、トゥモロー!』で亡き父親から受けた影響を語る

Apple TV+の最新作『ハロー、トゥモロー!』で主演を務めるビリー・クラダップが亡き父親から受けた影響について語ったとVarietyが伝えている。

みんな欠陥がある

Apple TV+で2月17日から配信開始したコメディドラマ『ハロー、トゥモロー!』。レトロフューチャーな世界観が特徴的な本作でビリーは月の住宅販売を行うカリスマ販売員ジャックを演じるが、この役は2005年にこの世を去った父親を思い出せるのだという。

「僕にとって素晴らしい方法で父を思い出すことができたし、ただ彼を演じるというだけではなくて彼の物語を人々に伝えることで彼を思い出すことができた」とNYで行われたプレミア後に話しビリー。父はギャンブラーであり精力的なセールスマンだったというが、本作の脚本を読んでから、子供時代の生い立ちを異なる視点で見ざるを得なかったという。「父は心理的に欠点があった」「それはすごい人間的なことだからよくあることじゃない?僕らはみんな欠点がある。普通に見えるふりをするために全力を尽くしているんだけど、時々ボロが出てしまう」と話し、続けて「僕の父は、いつも“まだまだ”と言い続ける父親の元で育った。祖父が父にそうしていたのは、なにかと大変な世の中で生きていけるくらい強く育てるためにそれが正しいことだと思っていたからなんだ。それが父に自分は価値がないと思わせてしまった」と明かした。

人生は苦労の連続

かつてthe New York Timesにいつも大きな勝ちを期待して賭けにでる点で、訪問セールスマンとギャンブラーは似ていると話していたビリー。「僕の父のアイデアは、“父が思う成功者になるために、いつか大当たりを当てないといけない”というものだった。どんなギャンブラーも知ってると思うけど。虹の終わりに黄金のツボなんてある訳ないんだよね。人生はただ骨が折れるような苦労の連続なんだ。来る日も来る日も努力した人だけが成功を得られる」と父親の過去を振り返りながら、人生観を明かした。

そんなビリーは最後に「僕たちみんなができるひとつのことは、時々止まって、互いに向き合って、生活の中で直面している問題を真剣に受け止めること」とコメント。「それは本当に難しいことだけど、私たちがお互いに協力し合えば、人間的に強くなれると思うんだ」と話した。

『ハロー、トゥモロー!』はApple TV+で配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ハロー、トゥモロー!』Apple TV+にて独占配信中