『ギルデッド・エイジ』撮影中に馬が死亡、動物愛護団体が内部調査を要請

イギリスの大ヒットドラマ『ダウントン・アビー』のクリエイター、ジュリアン・フェロウズが手掛け、アメリカ版『ダウントン・アビー』との呼び声も高い米HBOの歴史ドラマ『ギルデッド・エイジ -ニューヨーク黄金時代-』。その撮影中に馬が死亡し、動物愛護団体が内部調査を依頼したことが明らかとなった。

米HBO製作による『ギルデッド・エイジ』は、“ギルデッド・エイジ(金ぴか時代)”(1865年~1914年)と呼ばれる19世紀のニューヨークが舞台になっていることから、劇中では移動手段として主に馬が使われている。

撮影中に馬が倒れる事態に

米Deadlineによると、シーズン2の撮影中に「健康に問題があった可能性」のある22歳の馬が死亡したことについて、PETA(動物愛護団体)がHBOに対して内部調査を要請したという。番組で働く内部告発者の情報では、先週ニューヨーク州ナッソー郡で、馬が「頭部に外傷を負い、口から泡を吹いているのが目撃された」後に死亡したと報告されている。

製作関係者によると、撮影時の気温は21~26度ほどで、その馬は1時間の休息を取った後、馬車と乗客2人をフィーチャーした15分ほどのシーンに挑んだという。ところが、馬が倒れたため撮影は中断。治療などの対応のため、その日の撮影はそこで終了となった。獣医による予備調査の結果、馬は倒れる前に体調不良の兆候は見せていなかったとの報告がされている。

動物愛護団体がHBOに対し厳しい声明を発表

PETAで専務を務めるキャシー・ギレルモは、「内部告発者がいなければ、この弱った馬の死は隠蔽されていた可能性が高いと見ています。PETAはHBOに対し、死ぬ前に馬の使用を中止することを要請し、いかなる撮影現場でも注意を払って労わるよう喚起します」との声明を発表。

これに対し、以下の声明でHBOは馬が撮影現場で死亡したことを認めている。

「HBOは、6月28日に『ギルデッド・エイジ』のセットで撮影中に馬が倒れて亡くなったことを知り、悲しく思っています。獣医の予備調査結果によると、自然死の可能性が高いと見られています。番組のプロデューサーは、すべての安全対策が完全に遵守されるよう、American Humane(動物の安全・福祉の確保に取り組む団体)と協力しており、同団体の勧告により、馬は検死のために施設へ運ばれました」

なお、HBOでは2021年に競馬の世界を舞台としたドラマ『Luck(原題)』の撮影中に3頭の馬が死亡したことが明らかになっており、このような悲しい事件が再び起きてしまったことは非常に残念でならない。

なお、『ギルデッド・エイジ -ニューヨーク黄金時代-』シーズン1は、U-NEXTにて見放題で独占配信。(海外ドラマNAVI)

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(2022年7月時点での情報です)

Photo:『ギルデッド・エイジ -ニューヨーク黄金時代-』© 2022 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc./公式Instagramより