【ネタバレ】『フライト・アテンダント』ロージー・ペレス、役作りに苦労した理由

大人気HBO Maxオリジナルシリーズ『フライト・アテンダント』に出演するロージー・ぺレス。アカデミー賞候補歴をもち、豊富な演技経験を誇る彼女だが、本作での役作りは特に苦労したという。その理由をCheat Sheetが伝えている。

『ビッグバン★セオリー』のケイリー・クオコが主演を務める『フライト・アテンダント』。本国では、4月21日からシーズン2が配信開始(日本での配信情報詳細は未定)で、さらなる盛り上がりをみせている。本作の魅力は一言で定義付けできないジャンルの融合性。ミステリー、コメディ、ドラマ、アクション…色々な要素が混ざり合って唯一無二の魅力を放つが、それゆえにキャストはどのようにキャラクターを作りあげたらいいのかはっきりとわからなかったようだ。

キャシーの同僚で実は機密情報を北朝鮮に売っているスパイという役どころのメーガンを演じたロージーもその一人。90年代から活躍し93年公開の映画『フィアレス』でアカデミー賞助演女優賞にノミネートを果たしたロージー。最近では『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey』などに出演するなど、30年に渡って様々な役どころで存在感を発揮してきた。しかしそんな彼女でさえ『フライト・アテンダント』では正しいトーンを見つけるために苦労したという。

「はじめは、みんなにとって、作品のトーンがどのようなものになるのか固めるのか難しかった」とAwards Dailyに話したロージー。「だけど、最初の読み合わせを通して、はっきりしたの。私も含め何人かは、コメディに向かっていて、他の人たちはドラマ一筋に向かっていた。私はトーンが間違っていると思った」

いまいち作風を掴み切れず困惑したというロージーだが、その雲を晴らすのは意外と簡単な方法だったようだ。「セットに行って、ケイリーと最初のシーンを撮ったら、一瞬でカチッとはまった。私は理解したの。あれが作品全体で一番大事なことだった」

ロージーが初めてメーガンの役を得た時、ショーランナーはあえてシリーズ全体の物語の一部だけしか教えなかったそう。しかしロージーは全体を明かすように求め、最終的に製作陣は折れて、メーガンのストーリーの全部を伝えたという。「“うそ、すごい良い”って思った。すごく気に入った」と当時の感想をColliderに打ち明けたロージー。

「最終的に彼らがメーガンの旅路のすべての展開を教えてくれて、息をのんだ。口があんぐりあいてしまうほどで、“大好き!大好きみんな!”って感じだった。みんなして飛び跳ねて、抱き合って、最高だった。演じられて本当に素晴らしい役よ」

ロージーは、こうした役作りが評価され『In Living Color(原題)』以来、およそ30年ぶりにエミー賞ノミネートを達成。シーズン2にも戻ってくるロージーはEntertainment Weeklyに「シーズン1では、いかに彼女が人目に付きたくて、価値があると思われたいかに重きをおいて描かれた。シーズン2では極力見られないように、見つからないように努力してる」と話しており、これまでとはまったく違うメーガンのドラマに期待ができそうだ。

『フライト・アテンダント』シーズン1はU-NEXTにて独占配信中。(海外ドラマNAVI)

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