本日10月18日(金)はザック・エフロン、32歳の誕生日。2006年のディズニー・チャンネルのオリジナルムービー『ハイスクール・ミュージカル』のトロイ役でブレイクし、大ヒット映画『グレイテスト・ショーマン』の名演も記憶に新しい彼が、アメリカ史上最も凶悪な殺人犯に扮する映画『テッド・バンディ』が12月20日(金)より全国公開となる。『グレイテスト・ショーマン』では歌って踊ったザックが、ロマンチックで自信家、恋人想いだが囚人服で感情を露わにする姿を映した画像を入手したのでご紹介しよう。
1970年代アメリカ、30人以上の女性を惨殺したとされるテッド・バンディ。IQ160の頭脳と美しい容姿で、司法・メディアを翻弄し、"シリアルキラー"の語源になった稀代の殺人鬼。その余罪はいまなお謎に包まれており、本当の被害者の数は誰も知らない。女性からは恐怖でしかないはずだが、刑務所には連日多くのファンレターが寄せられるなど、魅惑的なカリスマ性も持ち合わせていた。3度死刑判決を受けるが、無罪を主張。法律を学んでいた彼は、ついには自らが弁護人となり法廷で徹底抗弁を繰り広げた。本作では、世界を震撼させた殺人犯の裏側へと迫ると共に、バンディの長年の恋人の視点を通して善人としての姿を描き、観客を予測不可能な迷宮に誘い込んでいく――。
今回解禁となった新ビジュアルは、シングルマザーのリズがバンディと恋に落ちる瞬間を収めた一見ロマンチックな一枚(でもどこか獲物を狙う目をしている)から、彼女とその娘の誕生日を手作りケーキで祝う恋人思いな一面が垣間見える一枚(でも右手に握られている包丁が気になる)。法廷で雄弁に語る姿も凛々しく、スーツ姿も様になっているが、囚人服姿のバンディは握りこぶしを壁に押し付け声を荒げている様子。それまでの写真で見せていた温厚さが全く感じられずシリアルキラーの片鱗が見てとれる。この善人と悪人の狭間を行き来する演技を披露するザックは本作で新境地を開拓したことは間違いないだろう。
本作にコラムを寄せている映画評論家の森直人はその寄稿を「ザック・エフロンが凄い」からはじめ、「テッド・バンディはよく気が利き、話も上手だが、押し出しが強いわけでもない。そんな一見無双の男をザック・エフロンは過去作の"延長"で演じている。『グレイテスト・ショーマン』では階級や人種を超えた恋をピュアに貫く優しき上流階級出身の青年役。お下劣コメディ『ダーティ・グランパ』ではロバート・デ・ニーロ御大の暴走を丁寧にサポート。しかしその正体は"シリアルキラー"の殿堂入り――世にも邪悪でおぞましい美女狩り猟奇野郎のテッド・バンディなのである」
まさにザックが持ち合わせているキャリア、イメージこそが、バンディを演じるうえで一番の強みになっている。今までの"ザック・エフロン"という概念をまるっと覆す、いくつもレベルアップした実力派俳優としての新しい一面を是非劇場でご覧いただきたい。映画『テッド・バンディ』は、12月20日(金)より、TOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー(海外ドラマNAVI)
Photo:映画『テッド・バンディ』 12月20日(金)より、TOHOシネマズ シャンテ他 全国ロードショー 配給:ファントム・フィルム ©2018 Wicked Nevada,LLC