ユニバーサルのクラシック・キャラクターにインスパイアされ、最先端の技術で恐怖と狂気に満ちたホラー・スリラー映画『透明人間』。本作は全米を含む14の地域で1位を記録し、公開2週間で世界興収1億ドルを突破した。そんな話題作のキャスト・監督が現代に蘇った新たな『透明人間』について激論を交わす特別映像が到着した。
本作は、映画『ゲット・アウト』『アス』などの製作でハリウッドのホラー映画を牽引するブラムハウス・プロダクションズと、『ソウ』シリーズの生みの親リー・ワネルが監督・脚本・製作総指揮を手掛け、『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』でゴールデン・グローブ賞&エミー賞主演女優賞受賞のエリザベス・モスが主演を務め、これまでのイメージを一新し、透明人間からの視点ではなく、その被害者である女性セシリアの視点で進行していく物語。
逆転の発想から生まれた本作は、"恐怖"と"一人の女性のリアルな物語"を2軸にして描かれている。特別映像では、ワネル監督から「我々が出会った時にリアリティという協業が始まった」という言葉を投げかけられたエリザベスが、「私にとって特別な作品」と前置きしながらも、「監督と最初に話したのは本当に怖い映画にすること。でないと無意味」とはっきり断言しており、"リアルな恐怖"を体感できることをアピール。
その一方で、エリザベスは演じたセシリアという女性に対し、「重要なのは虐待されたからと言ってセシリアが弱いということではない」と彼女の芯の強さを強調している。その言葉に大きく頷くシドニー役のストーム・リードも、「正気であることを証明しようとしても、信じてもらえないことがたくさんある」と現実における女性たちのリアルな苦悩にも触れ、劇中でセシリアに襲いかかる恐怖と絶望が、実際に起こりうるかもしれないという事実を突きつけている。
また、「もし自分に起こったらどうかしら。誰も信じてくれない」と、全員に投げかけるエリザベスの言葉に、ジェームズ役のオルディス・ホッジは「自分の価値を知るには、誰かが自分の人生のために闘ってくれることが大事」と持論を展開。それによって、「ただ耐えるだけでなく、自分も闘える」と明かしており、セシリアにとってのジェームズやシドニーのように、周囲の協力や理解がその助けになることを力説している。
エリザベスは、「娯楽性と怖さを両立させるのは難しいわ。ポップコーンを食べて叫んで笑うと同時に女性のリアルな物語を描くのは簡単ではない」と明かしながら、本作でその難しい挑戦に真正面から挑んでいる。
恐怖とリアルな女性の物語がどう化学変化を起こすのか...。『透明人間』は全国公開中。(海外ドラマNAVI)
Photo:『透明人間』(c) 2020 Universal Pictures