仏エンタメ界の新たなミューズ、マリリン・リマに注目!『マーメイド・イン・パリ』

パリを舞台に人魚のラブストーリーを描いた映画『マーメイド・イン・パリ』。本作で<恋を知らない人魚>ルラを演じたフランス人女優のマリリン・リマに注目。

本作の舞台は恋の都パリ。セーヌ川に浮かぶ老舗のバーでパフォーマーとして働くガスパールはある夜、傷を負い倒れていた人魚のルラを見つける。ルラは美しい歌声で出会う男性を例外なく虜にし、恋に落ちた男性の心臓を破裂させ命を奪っていた。ルラはガスパールの命も奪おうと歌をうたうが、過去の失恋の経験から恋する感情を一切捨て去ってしまった彼には、その歌声が全く効かなかった。ルラを懸命に看病するガスパール。その献身的な優しさに、ルラは次第に心惹かれていく。しかし、人魚であるルラは2目の朝日が昇る前に海に帰らねば命を落としてしまうという。と同時に、ガスパールの体に異変が起こる。胸がギュッと締め付けられるように苦しいのだ。そんな中、ルラに夫を殺された女医のミレナがルラを探しあて...。

このおとぎ話のような恋物語をドラマチックに描いたのは、フランスのカリスマアーティスト、マチアス・マルジウ(『Jack et la mécanique du coeur(原題)』)。

彼はマリリン・リマとの第一印象について、「このストーリーを欲し、人魚を演じたいと切望していたのが気に入りました。また、生き物としての美しさも感じました。アニメのキャラクターを思い起こさせる離れた大きな目が印象的でした」と話し、「実際に会うと、価値観が似ているとわかりました。時間を共有したいと思わせてくれ、被写体としてスクリーンで見たいだけでなく、⼀緒に組みたいと思いました。」と語る。

マリリン・リマは、1995年9月28日生まれの現在25歳。長編映画への出演は、鮮烈なデビューを飾った『青の欲動』以来となるマリリンだが、日本でもRakuten TVで配信が始まったフランスの『スカム・フランス』のメインキャストとして名を連ねている。同作は若者の悩みをそれぞれの目線でリアルに描いたストーリーで、ヨーロッパを中心に人気を集めているシリーズだ。

『マーメイド・イン・パリ』では人魚役という心身ともに難易度の高い役に挑戦しただけでなく、主題歌の歌唱にも挑戦している。アーティストとしても活動しているマルジウ監督から「(収録を通じて)今思うと、ニコラ・デュヴォシェルとマリリン・リマにしか演じられなかった役だと思います」と言わしめるほどの才能を披露している。人気俳優として走り出したマリリンの今後の活躍にも注目だ。

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マリリンの他、本作には⼆コラ・デュヴォシェル(『パリ警視庁:未成年保護特別部隊』)、ロッシ・デ・パルマ(『マダムのおかしな晩餐会』)、ロマーヌ・ボーランジェ(『伴奏者』)、チェッキー・カリョ(『ニキータ』)らが出演。

『マーメイド・イン・パリ』は、2月11日(木・祝)新宿ピカデリーほか全国公開。(海外ドラマNAVI)

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『マーメイド・イン・パリ』(c)2020 – Overdrive Productions – Entre Chien et Loup – Sisters and BrotherMitevski Production – EuropaCorp - Proximus