現在アメリカではシーズン8が放送中の大人気クライムドラマ『クリミナル・マインド FBI行動分析課』。このシーズンで、Dr.スペンサー・リードを演じるマシュー・グレイ・ギュブラーが監督を務めたエピソードが放映されるという。（※本記事はネタばれを含むのでご注意ください）
米TV Guideによると、マシューにとって4作目となる監督作品は、第10話の「The Lesson」。操り人形のように体をまげられ、奇妙な配置で並べられている多くの死体を発見したBAUのメンバーが犯人を追う、というストーリーで、マシューたっての希望により名俳優ブラッド・ドゥーリフ（『カッコーの巣の上で』『チャイルド・プレイ』）がゲスト出演している。
マシューが手掛けた4作品に共通していることは、犯罪ドラマにはつきものとも言える流血や暴力シーンが少ないこと。マシューはインタビューで、「視聴者の想像力をかき立てる作品にしたいんだ。昔から、見えない方がより怖いっていうけど、まさにそうだね。僕の狙いは印象深く忘れられない場面を作ること。想像力の相乗効果が働くから人を怖がらすにはもっとも効果的な方法だと思う。僕のこのちょっと変わった手法が認められ、また今回監督を任せてもらえたのなら、とても嬉しいね」と、自分の作品へのこだわりを熱く語っている。
しかし、今回の監督作品では他の3話とは大きく異なる部分もある。これまでは、マシュー演じるリードに大きくスポットライトを当てることはなかったが、今回はなんとリードとその恋人とのエピソードが語られるという!?
「監督業は100％僕の頭が行っているけど、演じるという動作は、僕の心が働いて理性よりも感情が先に立つ。だから、僕の分身であるリードに焦点を当てて撮影するのは、正直難しかった」と語るマシュー。シーズン8の第4話で、電話の向こうにいるという形で初登場したリードのガールフレンドは、まだすべてが謎につつまれている。初お目見えやデートシーンもあるのか、との問いには、「繰り返すようだけど、僕は想像してもらうことが好きなんだよ」と、笑いながらはぐらかしたようだ。
（海外ドラマNAVI）
Photo：マシュー・グレイ・ギュブラー
