デヴィッド・フィンチャー監督と怪優ケヴィン・スペイシーがタッグを組み話題となった海外ドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』が2014年6月4日(水)にBlu-ray&DVDでリリースされることとなった。
先日、この発売を記念して、『ハウス・オブ・カード 野望の階段』(第1話)上映会が行われ、本作の字幕監修をしたジャーナリストの竹田圭吾氏による基調講演が行われた。
ホワイトハウスを舞台に欲と復讐が絡み合うストーリーが魅力の本作は、2013年2月に全米インターネット配信サービスNetflixにて全13話を一挙放送、たちまち話題となり、第65回エミー賞で3部門受賞というネットドラマ史上初となる快挙を成し遂げた。さらに第71回ゴールデン・グローブ賞<TVの部>では、ドラマ部門の主要部門で最多となる4部門にノミネート、そのうち見事女優賞(ロビン・ライト)を受賞する栄誉に輝いている。
竹田氏は、本作を「政治を描いたドラマの中で最高峰」であると評し、特に注目すべき点として「ネットストリーミングという新たなデリバリーでユーザーに届け、またシーズンを一挙に放送したいうコンテンツであることが、すごい」と述べている。「ひどい海外ドラマだと、第1話で終了してまうもの、また次回への期待をあおるために不必要な期待を煽る展開にし、結局意味が分からないストーリーになることがある。だが本作のように一挙放送することで、全体の構成をまとめることができ、結果高いクオリティーを生み出している」とコメントした。
また、俳優の演技の素晴らしさに触れた竹田氏は、役者の表情とセリフだけでストーリーを展開する本作において、キャスティングの素晴らしさにも注目している模様。また、本作に登場するアメリカ合衆国ウォーター大統領については「ブッシュを揶揄したキャラクターではないか」とみており、「"バカな保守"として描かれることが多いブッシュだが、本作のウォーカー大統領は"バカなリベラル"っぽく描かれている。もちろんブッシュもただの馬鹿なわけではないので、そのあたりの雰囲気も反映されており、そういう考察の仕方もできるのはないかと思う」と、ジャーナリストならではの見解を披露していた。
『ハウス・オブ・カード 野望の階段』 SEASON 1 は、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントから2014年6月4日(水)にブルーレイ&DVDが発売される。また同日よりレンタル・デジタル レンタルも開始となる。(海外ドラマNAVI)
Photo:『ハウス・オブ・カード 野望の階段』(上)、竹田圭吾氏(下)
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