『オリジナルズ』上陸目前!コミコン2014現地レポ

7月より数回にわたってお伝えしてきた米サンディエゴのコミコン・インターナショナル現地レポ。数多いイベントの中でも大人気を集めていたのが、日本でも11月26日よりDVDリリースが決定している大人気テレビシリーズ『オリジナルズ』のパネルディスカッション!『ヴァンパイア・ダイアリーズ』ファンにとっては「ついに来た~!」というところですが、とりあえず、『オリジナルズ』って一体なに?という方のためにも説明を。この新番組は、すでに日本に上陸ずみの人気シリーズ『ヴァンパイア・ダイアリーズ』のスピンオフで、ヴァンパイアの元祖、つまりオリジナルのヴァンパイア一族であるマイケルソンきょうだいを中心に描かれた、ちょっと大人でダークな雰囲気のホラー・サスペンスです。

『オリジナルズ』では、マイケルソン一家の長男イライジャ(ダニエル・ギリーズ)が、妹レベッカ(クレア・ホルト)と共にクラウス(ジョセフ・モーガン)を追ってニューオリンズにやってくるところから始まります。クラウスは母親の浮気が元で生まれた、ヴァンパイアと人狼の混血で、そんな自分の生い立ちに引け目を感じ、両親を憎み、果ては家族全員に背を向けて生きている孤独な異端児です。

 

そんなクラウスは、ニューオリンズ地元に巣食う危険なヴァンパイア軍団のリーダーであるマルセル(チャールズ・マイケル・デイヴィス)を手なずけようとし、魔女一族や人狼などを統括しようとしているのですが、クラウスの向こう見ずな性格を知るイライジャは、その様子を心配げに見守ります。そんなある日、人狼の娘ヘイリー(フィービー・トンキン)が、クラウスの子を懐妊していることが判明。赤ん坊が自分と同じような混血として生まれることへの不安、でもそれと同時にわずかな父性本能も芽生え出し苦悩するクラウス...。

っと、ネタバレはここら辺までにしておきます!

それにしても生でマイケルソン兄弟を演じるジョセフ・モーガンとダニエル・ギリーズを見られた私は幸せものです。あのふたりのカッコ良さは尋常じゃないです。特にコミコンのステージに彼らが並んで立ったときの美麗さ!少女マンガじゃありませんが、周囲にキラキラお星様とバラの花びらが散って見えましたから。(笑)

 

あと、吹き替えだとわからないのですが、このふたりイギリス英語でしゃべるんですよ。ジョセフはイギリス生まれ、ダニエルはカナダ生まれのニュージーランド育ち。かくいう私もイギリス・アクセントには、すぐフラフラとなってしまうのですが(苦笑)、アメリカ人もイギリス訛りにはすぐにメロメロになっちゃう。おまけにこれでイケメンときたら、ダブルパンチで(!?)、ジョセフとダニエルが口を開くたびに、観客から絶えず黄色い歓声があがってスゴかったです。

 

『オリジナルズ』が様々な年齢層から支持を得ている理由は、キャストがイケメンなのはもちろんなのですが、メインの理由はドラマの入念に練られたストーリーです。物語を語るのは、現実離れしたセクシーなヴァンパイアや魔女たちですが、ストーリーの骨組みには誰もが経験する家族間の葛藤や、自分の生い立ちから受けたトラウマなど、万人が共感を得られるテーマが潜んでいます。特にクラウスが自分の生い立ちと、両親に抱く憎しみが、彼自身だけでなく周囲にどのような影響を及ぼしていくのかが見どころ。ヴァンパイア同士のバトルシーンやアクションも最高ですが、伏線で張られた心理ドラマにも注目すると、このドラマの面白さ倍増です。

 

今年も気がつけば、秋まぢか。『オリジナルズ』の日本でのリリース日もあっという間にやってきそう。秋と言えばハロウィーンですが、このドラマの主人公であるヴァンパイアたちには絶好のデビュータイミングですよね。今年のハロウィーンは、日本でもヴァンパイア旋風が吹き荒れそう!


Photo:コミコン・インターナショナル2014 『オリジナルズ』パネルディスカッション
(c)明美・トスト / Akemi Tosto